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フリーランスのメールアドレスは作った方がいい?事業用メールアドレスのメリットと作り方を解説

フリーランスとして働く前の準備の1つに、メールアドレスの取得があります。事業用として使うメールアドレスは何を選んでどのように作ったらいいのか迷っている方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、現役フリーコンサルタントの筆者が事業用メールアドレスを作るメリットや作り方を紹介します。これからフリーランスや個人事業主として独立する計画がある方はぜひ参考にしてください。

フリーランスなら事業用メールアドレスは必要?

結論からいうと、フリーランスとして働く上で事業用のメールアドレスを作ったほうが良いです。副業として働いているならまだしも、フリーランスとして仕事をしていくと名刺交換やクライアントとのメールのやり取りは頻繁に行われます。事業用のメールアドレスがあったほうが良い理由を6つ紹介します。

関連記事:フリーランスのコンサルタントにとって名刺は必要?どのような項目を入れるべき?作成方法は?

プロフェッショナルな印象を与えて信頼性を高められるから

個人的な携帯会社のメールアドレスや一般的な無料メールアドレス(例: yahoo!メール・Gmailなど)を使用すると、趣味やプライベートを連想させる可能性があります。対照的に、独自ドメインのメールアドレスやビジネス専用のものを使用することで、事業者としての信頼性や専門性を強調できます。特に新規のクライアントを獲得する際や、長期的な関係を築く際に有効です。

プライベートと仕事用を分けて管理しやすいから

仕事用のメールアドレスを持つことで、仕事関連のメールとプライベートのメールを分けることができます。これにより、仕事の管理や整理がしやすくなり、重要なメールを見逃すリスクを低減できます。

ブランディングができるから

独自ドメインのメールアドレスを使用することで、自分のブランド名やサービス名を常にアピールすることができます。これにより、受け取った側があなたのサービスやブランド名を簡単に認識・覚えることができます。

フリーランスとしての成功の鍵は、自身をいかにブランディングするかにかかっています。ブランディングとは、特定の仕事に関して「あの人なら任せられる」と多くの人に信じてもらえるような自分の存在価値を築き上げることを指します。

その際、つまり他人が自分をどう見るかが極めて重要になります。そのため、メールアドレスに独自ドメインを活用することは、ブランディング構築の不可欠な要素と言えるでしょう。

セキュリティ面を強化できるから

仕事専用のメールアドレスを設定することで、セキュリティ対策を強化することも可能です。ビジネス専用のメールサービスは、高度なセキュリティ機能を備えている場合が多く、不正アクセスやフィッシング詐欺から自分を守ることができます。クライアントとのやり取りで情報を漏洩してしまったりしては大変なことになります。

独自ドメインを使ったHPを作ってSEO対策ができるから

フリーランスとして、事業用の独自ドメインのメールアドレスを使うようになるとその独自ドメインを利用してホームページを作ることもできます。独自ドメインを使ったホームページは検索エンジン最適化(SEO)に対してもメリットをもたらします。ドメインとは、インターネット上の情報の位置を指すアドレス「URL」の一部分を示すものです。この取得したドメインは、メールアドレスに加えて、WebサイトのURLとしても活用することができます。

無料のドメインを使ってホームページを運営する場合、その提供サービスが停止すると、ホームページも同時に失われるリスクがあります。一方、独自ドメインを所有していれば、契約を続ける限りは利用可能であり、SEOの評価を長期的に高めることができます。

複数のメールアドレスを取得できるから

獲得した独自ドメインを活用することで、異なるローカル部分を持つ複数のメールアドレスを設定することができます。フリーランスとして、クライアントとのコミュニケーション用のアドレスとは別に、例えば「info@〜」のような問い合わせ専用のアドレスを持つことも可能です。

フリーメールサービスのGmailでは、異なるアカウントを持つ場合、それぞれのアドレスに個別にログインする必要があり、これによって管理が難しくなってしまいます。結果として、新着メールに気がつかないなどの問題が生じることがあります。しかし、独自ドメインを使用すれば、複数のメールアドレスも一元的に、かつ効率よく管理することができます。

GmailやOutlookのような無料メールアドレスは?

Gmailを使用しているフリーランスの方も多いでしょう。簡単に取得でき、機能が充実していて、使い勝手も良いサービスです。しかし、フリーランスとして事業用のメールアドレスとしてGmailを代表とした無料のメールサービスを利用することはあまりおすすめしません。

Gmailは、多くのユーザーがいることと無料でたくさんのアカウントを簡単につくれることから、スパム業者が使う傾向にあります。そのため、大企業からは敬遠されがちで、Gmailのアドレスを受信拒否にしている企業もあります。

Gmailを使用していると、大事な仕事のメールがスパムと間違われるリスクが高まります。

そのほか、Yahoo!メールやOutlookメールなどの他の無料メールも、同じ理由でビジネスメールとしての利用は推奨されません。しかし、どうしてもGmailに慣れているのでGmailの機能を使いたいという人にはGoogle Workspaceという手段もあります。Google WorkspaceはGmailの有料版です。独自ドメインのメールを使うこともできます。

フリーランスや個人事業主として独自ドメインでメールアドレスを作る方法

フリーランスとして独自ドメインでメールアドレスを作る方法を紹介します。

独自ドメインを取得するための費用や方法

ドメインの取得費用は、一般的な .com や .net は年間1,300円〜2,500円くらいの範囲ですが、業界特化型や国別のドメインは価格が異なる場合があります。特に一般的な単語を含むドメインは、価格が高くなることがあります。

さらに、既に誰かが所有していて販売しているドメイン(セカンダリーマーケットのドメイン)は、非常に高額になることもあります。各種追加サービス(プライバシー保護、SSL証明書、メールホスティングなど)とともにドメインを販売する場合があり、そのサービス内容によって価格が異なります。

予算やビジネスの目的を考慮しながら最適な選択をしましょう。有名なサービスとしては「お名前.com」「ムームードメイン」などがあります。

メールサーバを用意する方法

メールサーバは、メールの送受信を管理するシステムです。上記で紹介した「お名前.com」「ムームードメイン」ではドメインとサーバをセットで契約することもできます。また、その他の方法を紹介します。

レンタルサーバを利用

レンタルサーバを利用する方法です。例としては「XSERVER」や「さくらインターネット」などが挙げられます。色々なサービスとの連携やセット割、設定サポートなどもあります。

クラウドサービスの導入

AWSやGoogle Cloudなどのクラウドサービスを使用して、独自のメールサーバを構築する方法もあります。

独自サーバの設置

独自ドメインのメールアドレスのためだけにここまでやる人は少ないとは思いますが、物理的なサーバを設置し、全て自分で管理する方法があります。高度なスキルや専門知識が求められます。

メールソフトの設定

メールの送受信には、メールソフトが必要です。以下は、設定の基本的なプロセスです。

メールソフトの選択

メールソフトとしては様々なものがありますが、OutlookやThunderbird、MacのMailアプリなどが人気です。ご自身の使い勝手が良いものを選びましょう。

アカウント情報の入力

取得したドメインの情報や、メールサーバの情報を入力します。

送受信サーバの設定

SMTPやIMAP、POP3の設定を行います。パスワードが間違っていたり空白が入っている等が要因で設定が完了せず、ここでつまずく人も意外と多いです。

フリーランスの独自ドメイン名の決め方

フリーランスとしての成功は、専門性やブランドイメージをどれだけ強く打ち出せるかにかかっています。その中で、独自ドメイン名はあなたのブランドやサービスを表現する重要な要素の一つです。フリーランスとして最適な独自ドメイン名を選ぶためのコツを紹介します。

短くシンプルに

長すぎるドメイン名は覚えにくく、打ち間違いの原因ともなります。短くシンプルでわかりやすい名前がおすすめです。どうしてもこだわりがあって長くしたいという人以外はシンプルにしたほうがクライアントも間違いにくいでしょう。

専門性を反映させる

あなたの専門分野や提供するサービスをドメイン名に反映させることで、訪問者に何をしているのかをすぐに理解させることができます。例:webdesign-tanaka.com

独自性を保つ

他のブランドやサービスと間違えられないように、独自性を持たせることが大切です。他とは少し違うなと思わせることも大事です。

ハイフンや数字の使用は慎重に

ハイフンや数字は、誤解を生むことがあります。また、音声で伝えたときに誤解が生まれることもあるため、使用する際は注意が必要です。入力ミスや伝達ミスで、最初のやり取りが遅れるリスクも考えられます。

地域や業種を反映させる

地域密着型のフリーランスであれば、地域名をドメインに入れることで、地域の顧客にアピールできます。また、業種を明示することで、対象となる顧客層にダイレクトにアピールできます。

拡張子の選択

.com や .net などの一般的な拡張子は信頼性が高いですが、最近では .design や .tech などの専門性を持つ拡張子も人気です。会社を設立して.co.jpを使うのもおすすめです。.tokyoや.osakaなどの地域のものも出てきてます。

未来の成長を考慮する

将来的に業務内容が拡大したときに、ドメイン名が制約とならないように幅広い名称を選ぶことも一つの方法です。ニッチな業種に特化しすぎると、あとで拡張しにくくなる場合があります。

著作権や商標のチェック

既存のブランドや企業と名前がかぶっていないか、また商標権の侵害にならないかを確認しましょう。考えた末に決めたドメインが他で使われてたりすることが結構あります。

意味のチェック

海外の企業とやり取りすることがある場合は、異なる言語や文化において、選んだドメイン名が意図しない意味を持たないかを確認することも重要です。ある地域ではすごく恥ずかしい名前というパターンもあります。独自ドメイン名はあなたのブランドを表現する大切な要素です。何度も練り直し、友人や知人からの意見を取り入れながら、最適なものを選んでください。

事業用のメールアドレスを作ってフリーランスとして成功しよう!

フリーランスや個人事業主の場合、Gmailなどのフリーメールを仕事用メールアドレスとして利用することも一つの選択肢です。しかし、ビジネスを拡大する考えや、自身のブランドイメージをしっかりと打ち出したい場合は、独自ドメインのメールアドレスの取得を強くおすすめします。それにより、よりプロフェッショナルな印象を相手に与えることができるでしょう。多少のコストはかかりますが、それを上回る信頼性が手に入るのであれば必要な経費だと考えられます。

関連記事:フリーランスコンサルタントの独立準備は何が必要?貯金は?年収は?

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Shine Craft株式会社 代表取締役 濱口浩平
監修者
濱口浩平
Shine Craft株式会社 代表取締役
・2008年野村総合研究所入社、外資コンサルティングファームを経て、2015年よりフリーコンサルタントして活動開始。これまで、IT戦略、DX推進、新規事業策定、PMO、システム導入など幅広いプロジェクトを経験。
・2022年Shine Craftを共同創業
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