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ITコンサルティング企業年収ランキング、国内ITコンサルティング企業6社/ITコンサルタントになるには?向いてる人は?

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近年、ITコンサルティング業界は非常に盛り上がってきています。最近のDX(デジタルトランスフォーメーション)の波は、企業に新技術の適用と業務効率化の必要性を強く感じさせています。

今回は、年収トップ7のITコンサルティング企業と国内のITコンサルティング企業6社をご紹介します。

ITコンサルティング企業年収ランキング

ITコンサルティング業界は、その高度な専門知識とスキルセットを背景に、給料が非常に高いことで知られています。しかしながら、すべてのITコンサルティング企業が同じ給与を提供しているわけではありません。それでは、どのITコンサルティング企業が年収ランキングのトップを飾っているのでしょうか?

以下は、主要なITコンサルティング企業の年収ランキングです。(注: 以下の金額は一般的な平均値を示すものであり、職種や経験年数、業績等によって変動することがあります)

1位:野村総合研究所(NRI)の平均年収 約1,200万円

野村総合研究所(NRI)は、日本を代表するシンクタンクおよびITコンサルティング企業であり、その業界知識と経験をもとに多岐にわたる領域でのコンサルティングサービスを提供しています。そのため、NRIの社員は、高い専門性を持ち、それに相応しい報酬を受け取っています。

平均年収の動向

2020年度のNRIの新卒入社の初任給は、約250万円とされています。しかし、この数字はエントリーレベルの社員のもので、経験や職種に応じて年収は大きく変動します。例えば、経験年数5年のコンサルタントの平均年収は、約800万円前後、10年以上のベテランの平均年収は、1,200万円以上となっています。

このような高い年収を背景に、NRIは業界内での競争力を保持しています。また、定期的な昇給やボーナス、その他の福利厚生を含めると、総報酬はさらに高まることが期待されます。
NRIの高い給与水準の背景には、同社の高い業績や、その専門性を求める多様なプロジェクトが挙げられます。また、業界全体の給与水準が高い中、優秀な人材を確保・維持するための競争が、このような高い給与を支えています。

2位:PwCコンサルティングの平均年収 約1,150万円

PwCコンサルティングは、PwC(PricewaterhouseCoopers)のコンサルティング部門として、世界中で業務を展開している国際的なコンサルティングファームです。PwCは、”Big Four”(ビッグフォー)と呼ばれる4大国際会計事務所の一角を占め、その名は世界中のビジネスシーンで知られています。

その名前が示すように、PwCはもともと会計・監査の専門家として知られる組織でしたが、時代と共に多様な業界・領域においてビジネスアドバイザリーサービスを提供するようになりました。

平均年収の動向

2020年度のPwCコンサルティングの新卒入社員の初任給は、約300万円とされています。しかしながら、この初任給はあくまでスタートラインで、経験やスキル、そして役職に応じて年収は大きく伸びていきます。例えば、経験年数5年でのコンサルタントの平均年収は、約850万円、10年以上の経験を持つマネージャーやディレクターの平均年収は、1,200万円を超えることも珍しくありません。

PwCコンサルティングは、そのグローバルネットワークと多様なプロジェクトを活かし、社員のキャリア形成と同時に適正な報酬を提供しています。
PwCコンサルティングの高い給与水準は、その国際的な地位とビジネスの幅広さを反映しています。多岐にわたる領域でのコンサルティングサービスを提供することから、社員は高度なスキルや専門知識を持ち、それに対する報酬として高い給与が支払われています。

また、国際的なプロジェクトに携わることが多いため、そのリスクや負担、さらには専門的なスキルを持つ人材への競争が、高い給与水準を支えています。

3位:デロイトトーマツの平均年収 約1,100万円

デロイトトーは、デロイト(Deloitte)の日本におけるメンバーファームとして、監査、税務、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリーサービスなど幅広い業務を展開しています。デロイトも”Big Four”(ビッグフォー)と呼ばれる4大国際会計事務所の一角です。

平均年収の動向

2020年度のデロイトトーマツの新卒入社員の初任給は、約280万円とされています。しかし、コンサルタントや監査士、税理士などの職種や経験、専門性に応じて、年収は大きく変動します。経験年数5年のコンサルタントの平均年収は、約820万円程度。10年以上の経験を持つシニアマネージャーやパートナーになると、平均年収は1,500万円を超える場合もあります。

デロイトトーマツの報酬体系は、実績や貢献に応じたものとなっており、社員のモチベーション向上やキャリア形成を促しています。

4位:EYストラテジー・アンド・コンサルティングの平均年収 約1,080万円

EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、EY (アーンスト・アンド・ヤング) の一部門として、経営コンサルティングを担当する部署です。EYも、世界四大会計事務所の一つとして知られ、監査、税務、トランザクション、アドバイザリー(コンサルティング)の4つの部門があります。最近はデジタルテクノロジー領域に注力しています。

平均年収の動向

2020年度のEY日本法人の新卒入社員の初任給は、約260万円〜280万円程度とされています。コンサルタントや監査士などの職種や、経験やスキルによって年収は大きく変動します。例として、経験年数5年のコンサルタントの平均年収は約800万円程度。10年以上の経験を持つシニアマネージャーやディレクターの場合、平均年収は1,200万円以上となることが一般的です。

5位:日本IBMの平均年収 約1,050万円

日本IBMは、アメリカのマルチナショナル企業であるIBM(International Business Machines Corporation)の日本法人として、国内外で情報技術サービスを提供しています。その業務範囲は、ITコンサルティングからシステム開発、クラウドサービス、AI技術など幅広い領域に及びます。

平均年収の動向

2020年度の日本IBMの新卒入社員の初任給は、約250万円〜270万円程度とされています。ただし、入社後の給与は、職種や経験、担当するプロジェクトや役職によって大きく変動します。経験年数5年程度のエンジニアやコンサルタントの平均年収は、約700万円〜800万円程度。10年以上の経験を持つマネージングコンサルタントやシニアマネージャーの場合、平均年収は1,200万円以上になることもあります。日本IBMは、従業員の能力や業績を適切に評価し、それに基づいて報酬を決定するパフォーマンスベースの報酬体系を採用しています。

6位:KPMGコンサルティングの平均年収 約1,030万円

KPMGは、”Big Four”(ビッグフォー)として知られる四大国際会計事務所の一つです。このグループは、監査、税務、アドバイザリーの3つの主要サービスラインを提供しており、KPMGコンサルティングはその中のアドバイザリーサービスを提供する部門となります。

平均年収の動向

2020年度のKPMG日本法人の新卒入社員の初任給は、約240万円〜260万円程度とされています。コンサルタントや監査士などの職種や、経験やスキルによって年収は大きく変動します。例として、経験年数5年のコンサルタントの平均年収は約750万円程度。10年以上の経験を持つシニアマネージャーやプリンシパルの場合、平均年収は1,100万円以上となることが一般的です。

7位:アクセンチュアの平均年収 約1,000万円

アクセンチュアは、グローバルに展開する戦略コンサルティング、デジタル、テクノロジー、オペレーションのサービスを提供する大手コンサルティングファームです。総合的なビジネスサービスを提供することで、多くの企業や組織のデジタルトランスフォーメーションをサポートしています。

平均年収の動向

2020年度のアクセンチュア日本法人の新卒入社員の初任給は、約250万円〜280万円程度とされています。経験や役職、スキルセットに応じて、年収は大きく変動します。経験年数5年のコンサルタントの平均年収は、約800万円〜900万円程度とされています。10年以上の経験を持つシニアマネージャーやマネージングディレクターになると、平均年収は1,500万円以上に達することも少なくありません。

国内のITコンサルティング企業6社を紹介

野村総合研究所(NRI)

野村総合研究所、通称NRIは、年収ランキングでも出てきましたが売上も非常に高い企業です。

売上高の動向

2022年度売上高は約6,921億円で、前年度比で約13%の増加を記録しました。この数字からも、NRIが日本のコンサルティング業界でのリーダーの一つであることがわかります。

事業内容

NRIは、システムコンサルティング、マネジメントコンサルティング、ITソリューション・サービスといった幅広いサービスを提供しています。特に金融業界に関するサービスは高く評価されており、多くの銀行や証券会社との取引実績があります。

また、デジタルトランスフォーメーションの分野でも、クラウドの導入支援やAIを活用したデータ分析など、最先端の技術を取り入れたサービス提供を行っています。

アビームコンサルティング

アビームコンサルティングは、日本のリーディングなグローバルコンサルティングファームの一つです。デロイト トウシュ トーマツ グループの一員として、国内外で幅広いサービスを提供しています。

売上高の動向

2023年度売上高は約1,217億円を記録し、業界内での強固な地位を維持しています。これは、アビームの国内外でのプロジェクトの成功や、新しいサービス領域への展開が奏功している結果と言えます。

事業内容

アビームコンサルティングは、ビジネスコンサルティングからITコンサルティング、グローバル展開サポートなど、多岐にわたるサービスを提供しています。特に、SAPを始めとしたエンタープライズソリューションの導入・最適化支援に強みを持っています。

デジタル変革の時代にあたり、アビームはクラウド導入、IoTの活用、AIやデータ分析といった領域でもその実力を発揮。多くの大手企業とのパートナーシップを背景に、イノベーションを推進しています。

ベイカレントコンサルティング

ベイカレントコンサルティングは、ビジネスコンサルティングを核とし、デジタル領域を中心に多岐にわたるサービスを提供するコンサルティングファームです。デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を特色としており、多くのクライアントが直面する課題解決をサポートしています。

売上高の動向

2023年度の売上高は約760億円を記録。この数字は、ベイカレントの持つDXに関する専門知識と実績が、デジタル領域での変革を求める多くの企業から高く評価されていることを示しています。

事業内容

ベイカレントコンサルティングは、DXの推進を中心に、ビジネスモデルの構築、IT戦略の策定、組織変革のサポートなど、多岐にわたるサービスを展開しています。特に、クラウド、AI、IoTといった最新のデジタル技術を活用したプロジェクトの実施に強みを持っています。

また、企業のデジタル領域での人材育成や組織づくりのサポートも行っており、総合的なDXサポートを提供しています。

フューチャーアーキテクト

フューチャーアーキテクトは、システム開発やITコンサルティング、パッケージソフトの開発・販売などを手掛ける会社です。1988年に創業され、以降、国内のIT市場でその名を知られるようになりました。

売上高の動向

2023年度の売上高は約454億円 です。システム開発、ITコンサルティングをメインに日々売上を伸ばしている企業です。

事業内容

フューチャーアーキテクトは、企業のITソリューションニーズに対応する多様なサービスを提供しています。これには、システムインテグレーション、クラウドサービス、ビッグデータ解析、AI活用ソリューションなど多岐に渡ります。アパレル業界向け基幹システム開発や、金融機関向け「次世代バンキングシステム」などにより順調に売上を伸ばしてます。

ドリームインキュベーター

ドリームインキュベーターは、日本の戦略的経営コンサルティングを主軸にした企業で、その名の通り新規ビジネスの「インキュベーション」や、新しいビジネスモデルの創出・支援を行っています。ドリームインキュベーターは、2000年に設立され以降、多くの企業のビジネス変革や新規事業の創出を支援してきました。

売上高の動向

2023年度の売上高は約301億円 です。特に、新規事業の支援やデジタルトランスフォーメーションに関するコンサルティング需要の増加が成長を後押ししました。

事業内容

企業の経営戦略の策定や新規事業の創出、企業再生などをサポートしています。スタートアップとの協業や、新規事業の立ち上げ支援なども積極的に行っております。また将来的な成長が期待されるスタートアップや新規事業に投資を行っています。この部門はドリームインキュベーターのビジネスモデルの中でも特に注目されている部分で、多くの成功事例があります。

ウルシステムズ

ウルシステムズは、日本のIT業界でその名を轟かせる企業のひとつです。独自の技術やサービスで数多くの企業や個人に支持されています。デジタル/IT戦略立案やプロジェクトマネジメントなど汎用性の高いサービスやトレンドに合わせたテーマ特化型のサービスが強みです。

関連記事:IT戦略とは?策定のロードマップや失敗パターン、成功させるポイントを解説

売上高の動向

2023年度の売上高は約85億円 です。近年、ウルシステムズは安定した成長を続けており、特にクラウド関連のサービスやAI技術の導入により、売上の伸びを見せています。

事業内容

企業のITシステムの構築や導入をサポートしています。具体的には、業務アプリケーションの開発や、クラウド基盤の構築、ネットワークの設計・導入など、多岐にわたるサービスを提供しています。クラウドの導入を支援するサービスは、クラウドの移行サポートや、クラウド上でのアプリケーションの開発、運用支援などが含まれます。AI技術やIoT技術を活用したソリューションも提供しており、AIを活用したデータ分析や、IoTを利用した設備の監視・管理など、最先端の技術を駆使したサービスが強みです。

ITコンサルタントになるには?

ITコンサルタントは、「企業の問題点をITの力を使ってクリアするコンサルタント」のことです。

企業のビジネス方針に基づいてITの方針を策定し、効果的にシステム開発やシステム運用を推進し、企業の運営をサポートする役目を担っています。

ITコンサルタントになるためには、専門的なスキルや知識、そして適切な資格が必要です。

以下、詳しく解説します。

ITコンサルタントとしての知識

ITコンサルタントは上流工程から下流工程まで工程全般に関する知識が欠かせません。インフラやミドルウェア、アプリケーションといった多岐にわたる分野の知識が求められます。さらに、ITコンサルタントの主要な目的はビジネスの問題を解決することなので、顧客企業の業界知識や、経営層との対話能力、経営に関する洞察力も必要です。

ITコンサルタントとして必要なスキルには、プログラミング、データベース管理、セキュリティ、クラウド導入などがあります。

ITコンサルタントとエンジニアの主な違いは、ITコンサルタントがビジネスプロセスに焦点を当て、最適な方法でITを導入・活用する一方、エンジニアはシステム開発において、提案から設計・開発・テストまでの一連の流れに焦点を当てています。

ITコンサルタントとしての資格取得

IT関連の資格の中で、ITコンサルタントに特におすすめなのは、基本情報技術者、応用情報技術者、ITストラテジスト、プロジェクトマネージャなどです。あと非常に難関ですが、中小企業診断士などもおすすめです。

資格を取得することで、転職や昇進の際の優遇を受けることが期待されます。

ITコンサルタントとして仕事を探す

ITコンサルタントを目指す場合、大手のコンサルティングファームに入社し、実践経験を積むのが一つの効率的な方法です。しかし、SIerや、ITを核とした大手企業でも経験を培えます。さらに、ITスペシャリストとしてベンチャー企業やスタートアップに参画する道も選択肢の一つと言えるでしょう。

また、ITコンサルタント専門の転職サイトを利用することで、ITコンサルタントとしての求人を効率的に探すことができます。

参考記事:ITコンサルタントへ転職|未経験で働ける?激務の噂についても解説|すべらない転職

関連記事:フリーランスのコンサルタント向けマッチングエージェントはどのようなサービス?

ITコンサルタントに向いてる人は?

ITコンサルタントとして成功するためには、特定のスキルや能力が求められます。以下では、ITコンサルタントとして活躍する上で役立つ5つのキーポイントに焦点を当てます。

人間関係の構築

クライアントやチームメンバーとの関係をスムーズに築くためのコンサルタントの役割は非常に大きいです。有効なコミュニケーションは、プロジェクトの成功への鍵となります。

期待値コントロール

クライアントの期待値を理解し、それに合わせたサービスを提供することが、コンサルタントの仕事の重要なところです。

問題解決

複雑な問題に直面したとき、システマティックかつ効率的に解決策を導き出す能力は、ITコンサルタントとしての成功には欠かせません。

顧客への提案

論理的な思考をもとに、クライアントに最適なITソリューションやプロセスを提案することが求められます。

健康、体力

ITコンサルタントは納期に追われることが多く、時には長時間働くことが求められます。なので体力仕事という側面もあります。長時間労働に耐えられず健康を害していては元も子もありません。健康管理というのも仕事のひとつと言って良いかもしれません。

ITコンサルタントとしてのキャリアは、多岐にわたる知識やスキルが求められるだけでなく、コミュニケーション能力や論理的思考力、健康や体力も同等に重要です。

関連記事:ITコンサルタントが独立してフリーランスになるには?未経験OK?案件や年収も紹介

関連記事:フリーランスコンサルタントの独立準備は何が必要?貯金は?年収は?

ITコンサルティング企業年収ランキング、国内ITコンサルティング企業6社/ITコンサルタントになるには?向いてる人は?まとめ

年収の高いITコンサルティング企業や国内のITコンサルティング企業をお伝えしましたが参考になりましたでしょうか?

ITコンサルタントは、年収の高い職業であることは間違いないといえるでしょう。

そんなITコンサルタントになるにはどうすれば良いのかもお伝えしました。

就職や転職、一度ITコンサルタントへのチャレンジを考えてみてはいかかがでしょうか?

関連記事:SIerとITコンサルの違いとは? 業務内容やスキル・年収・転職のポイントを解説

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Shine Craft株式会社 代表取締役 濱口浩平
監修者
濱口浩平
Shine Craft株式会社 代表取締役
・2008年野村総合研究所入社、外資コンサルティングファームを経て、2015年よりフリーコンサルタントして活動開始。これまで、IT戦略、DX推進、新規事業策定、PMO、システム導入など幅広いプロジェクトを経験。
・2022年Shine Craftを共同創業
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