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新規事業にコンサルは必要?おすすめのコンサルティング会社や費用、失敗しない選び方とは

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新しくビジネスを始めるにあたって、ノウハウ不足にお悩みの企業は多いのではないでしょうか。新規事業をスムーズに立ち上げたいのであれば、新規事業コンサルタントへの依頼がおすすめです。この記事では、新規事業コンサルタントの必要性や役割、厳選した新規事業コンサルティング企業5社を紹介します。

新規事業コンサルタントとは何か

新規事業コンサルタントとは、企業の新規事業立ち上げに特化した専門家です。市場やトレンド調査、データ分析を行い、新規事業のアイディア創出の初期段階からサポートします。具体的な支援範囲はコンサルティング会社によって異なりますが、多くの場合、新規事業の立ち上げだけでなく、事業スタート後の評価および改善といった支援も依頼可能です。

新規事業の開発にコンサルが必要な理由

新規事業を開発する際、自社のみで取り組む企業は多く存在します。しかしながら、以下3つの理由によりコンサルタントの必要性は高まっていると言えます。

  1. 新規事業が成功する確率は28.6%に留まる
  2. 新たな事業が次々生まれる「VUCA時代」の影響
  3. 開発に携わる人材の不足を補える

具体的な理由を解説します。

中小企業の新規事業が成功する確率は28.6%に留まる

「中小企業白書」によると、新規事業を展開した企業のうち、成功した企業は約28.6%に留まります(※1)。半数にも届かない数値であり、新規事業の成功率は決して高いとは言えません。新規事業立ち上げのプロであるコンサルタントの支援を受けることで、失敗するリスクを減らせます。

※1 参照:経済産業省・中小企業庁「2017年度版中小企業白書(第2部・第3章)」※「成功した」÷「全体回答」×100で割合を算出

新たな事業が次々生まれる「VUCA時代」の影響

現代は、「VUCA(ブーカ)時代」と言われています。VUCA時代とは、テクノロジーや流行の変化が激しく、将来的な予測が困難な現代を表した言葉です。次々と新たなビジネスが生まれる時代であるため、他社の新規事業と競争するためには、市場やトレンドの客観的な分析が必要です。コンサルを依頼することで、社内のバイアスにとらわれずデータにもとづいた的確な提案が期待できます。

開発に携わる人材の不足を補える

新規事業を立ち上げた経験を持つ社員が自社にいない場合、そもそもどのように新規事業開発プロジェクトを進めればいいのかがわかりません。そこでコンサルタントに依頼すれば、新規事業のアイディア出しの段階からサポートしてもらえます。コンサルタントは、多くの企業の新規事業立ち上げを支援した経験があります。自社の調査のみでは入手できないデータを活用し、効果的な戦略を立ててくれるでしょう。

新規事業コンサルタントの役割

新規事業コンサルタントの主な役割は、次の3つです。

  1. 新規事業のコンセプトの決定
  2. 具体的な事業計画の作成
  3. 新規事業の始動と展開

各段階の内容について、仕事の進め方を合わせて見ていきましょう。

新規事業のコンセプトの決定

はじめに、新規事業の詳しいコンセプトを決めます。新規事業の分野とターゲット層を明確にし、アイディアを生み出す段階です。競合他社と業界全体を分析し、自社の経営資源や強みを発揮できる領域を洗い出します。さらに、市場分析、顧客への定性調査・定量調査、ワークショップを重ね、製品やサービスを具体化していきます。

具体的な事業計画の作成

次に、事業計画の内容を細かく決定し、事業計画書にまとめます。KFS(重要成功要因)の抽出と検証、収益モデル、損益計画、撤退基準といった事業を運営する上で必要な情報を盛り込みます。また、新規事業に必要な人員や予算、スケジュールの調整など、事業計画を具体的に実行するためのプラン構築も必要です。

新規事業の始動と展開

最後に、計画書に沿って新規事業を立ち上げます。事業展開後も、コンサルタントは効果検証や改善策の立案などの支援を続けます。製品やサービスの課題を発見してブラッシュアップを重ねることで、事業の安定化が見込めるでしょう。将来的に自社のみでの新規事業運営を目指す場合、コンサルタントによる社内人材の育成も受けられます。

新規事業コンサルティングの仕事の進め方

新規事業コンサルティングの仕事の進め方は、一般的には以下のステップに分けられます。このプロセスは、各クライアントの特定のニーズや新規事業の特性に応じてカスタマイズされることが一般的です

キックオフとニーズの評価

コンサルタントとクライアントはキックオフを行い、クライアントのビジネス、新規事業のアイデア、目標、期待、制約などについて話し合います。

プロジェクトの範囲と目標の設定

具体的なプロジェクトの範囲、目標、KPI(重要業績評価指標)、タイムラインなどが合意されます。これには予算の設定も含まれることがあります。

詳細な調査と分析

コンサルタントは市場調査、競合分析、顧客調査、業界動向の調査などを行い、新規事業に関する詳細なデータとインサイトを収集します。

戦略の策定

収集された情報に基づき、事業戦略、マーケティング計画、財務計画、リスク管理戦略などが策定されます。

計画の実装

策定された戦略や計画は、クライアント企業内で実施されます。この段階では、コンサルタントは実装の支援、ガイダンス、監視を行います。

進捗のモニタリングと調整

プロジェクトの進行に伴い、進捗状況が定期的に評価され、必要に応じて計画の調整が行われます。

結果の分析と報告

プロジェクト終了時には、達成された成果や学び、さらなる改善点などが分析され、クライアントに報告されます。

フォローアップとサポート

必要に応じて、プロジェクト終了後もコンサルタントが継続的なサポートやアドバイスを提供することがあります。

新規事業コンサルティングの費用相場

新規事業コンサルタントに依頼する際の費用相場は、提供されるサービスの種類、コンサルタントの専門性や経験、プロジェクトの規模や複雑さ、そして地域によって異なります。一般的には、以下のような要因が費用に影響を与えます

  • サービスの内容: ビジネスプランの策定、市場分析、財務計画、戦略立案など、求められるサービスの範囲によって費用は変わります。
  • コンサルタントの専門性と経験: 高い専門知識や豊富な経験を持つコンサルタントは、通常、より高い報酬を要求します。
  • プロジェクトの期間と規模: プロジェクトの長期間にわたる場合や、大規模なものであれば、それに応じて費用が上がります。
  • 地域的な要因: コンサルタントの所在地や活動地域によっても、費用は変動します。例えば、都市部では地方よりも高い傾向があります。

費用の相場について具体的な数値を提供するのは難しいですが、一般的には数万円から数百万円の範囲で変動することが多いです。小規模なプロジェクトや短期間のコンサルティングであれば、下限の方ですが、大規模なプロジェクトや長期間にわたる場合は、高額になることが予想されます。

正確な費用を知るためには、具体的なニーズに応じた複数のコンサルタントやコンサルティング会社から見積もりを取ることが最善です。また、契約を結ぶ前にサービスの範囲、期間、成果物などの条件を明確にすることが重要です。

関連記事:東京の経営コンサルティング会社から厳選16社を比較!選び方や費用相場は?

新規事業コンサルを依頼しても失敗する原因と対策。3つの注意点

新規事業コンサルティングを依頼したからといって、全ての事業が成功するわけではありません。コンサルティングを受ける際は、以下3つの行動は避けましょう。

  1. コンサルタントに丸投げする
  2. 新規事業チームのみでプロジェクトを進める
  3. 短期的な成果を求めすぎる

それぞれの失敗原因と対策を説明します。

注意点①コンサルタントに丸投げする

よくある失敗理由が、コンサルタントへ丸投げしてしまうパターンです。コンサルタントの意見をそのまま受け入れるだけでは、社内にノウハウが蓄積されず人材が育ちません。社内の人材が不足したままになり、運用段階における事業修正や別事業の計画をいつまで経っても自社で行えません。コンサルタントの役割はあくまでサポートなので、自社が主体的に動くよう心掛けましょう。

注意点②新規事業チームのみでプロジェクトを進める

新規事業を起こす際は、全社一体の協力体制が求められます。プロジェクトに割く人材や予算などのリソースが限られてしまうと、コンサルタントの提案を実現できません。また、提案内容の検証も難しくなるため、前述のようにコンサルタントへの丸投げにつながってしまいます。経営陣や既存事業部門など、広く協力を求められる体制作りが大切です。

注意点③短期的な成果を求めすぎる

あまりにも短期的な成果を求めると、新規事業は失敗しやすくなります。性急な目標を立てると短期的な視点しか持てず、将来的な事業の継続性を考慮できないためです。新規事業の事業計画を立てる際は、中長期的な目線で立案しましょう。事業を育てる意識を持つことで、新規事業の継続的な発展が見込めます。

新規事業コンサルティングの依頼方法

新規事業のコンサルティングを依頼する場合、下記2つの方法があります。

  1. コンサルティングファームに依頼する
  2. フリーランスマッチングサービスを利用する

それぞれの特徴を紹介します。

コンサルティングファームに依頼する

1つ目は、新規事業を手がけているコンサルティングファームに依頼する方法です。コンサルタンティングファームは、企業によって規模が違います。大手ファームから、中小規模のブティックファームまで幅広いです。ブティックファームの場合、新規事業コンサルティングを専門的に取り組んでいる会社もあります。

フリーランスマッチングサービスを利用する

2つ目は、フリーランスマッチングサービスに案件を掲載し、フリーランスのコンサルタントを募る方法です。自社が求めるスキルや実績などの条件を設定することで、理想的なフリーランスとマッチングできます。事業発足に関する一定のノウハウやリソースが自社にある場合、スポット的な依頼も可能です。

関連記事:フリーランスのコンサルタント向けマッチングエージェントはどのようなサービス?

新規事業コンサルティング会社のおすすめランキング

新規事業コンサルティングを手がけている会社は、多数あります。ここでは、おすすめできる会社を5つのみ厳選し、ランキング形式で紹介します。

おすすめの新規事業コンサルティング企業一覧表

順位会社名特徴
1位アビームコンサルティング株式会社国内大手の総合系コンサル会社。あらゆる業界の支援実績が豊富
2位株式会社グローカル中小企業に特化したコンサル会社。戦略・施策・体制を徹底サポート
3位株式会社ベルテクス・パートナーズ業界大手の支援実績を多数持つ。新規事業の自走化も支援
4位株式会社ドリームインキュベータ大手企業のコンサル実績が豊富。業界にとらわれない柔軟な提案が強み
5位株式会社タナベコンサルティング老舗コンサル会社。4つの支援形態の中から最適なプランを選べる
6位株式会社Pro-D-use中小企業やベンチャー企業向けの経営コンサルティングサービス、新規事業開発を提供

続いて、新規事業コンサルティング会社の詳しい特徴を1位から順番に解説します。

1位「アビームコンサルティング株式会社

アビームコンサルティング株式会社は、国内大手のコンサルティングファームです。コンセプト創造から事業展開後まで、新規事業に関するトータルサポートを任せられます。日本に本社を置く総合型コンサルティングファームの実績を活かし、日本ならではの商習慣や業界を熟知した支援が期待できるでしょう。

2位「株式会社グローカル

株式会社グローカルは、中小企業向けのコンサルティングサービスを提供しています。サービス対象規模を中小企業に絞ることで、中小企業が抱える課題に精通している点が強みです。中小企業の限られたリソースの中で、「戦略」「施策」「体制」の3点から実現可能な提案をしてくれるでしょう。

3位「株式会社ベルテクス・パートナーズ

株式会社ベルテクス・パートナーズは、2015年創立ながら「スクウェア・エニックス」や「ライオン」といった業界大手の支援実績がある企業です。経済学や経営学などの理論と実践経験を融合したノウハウを提供し、新規事業の立ち上げを包括的に支援します。新規事業の開発とともに人材育成も担ってくれるため、事業の将来的な自走化が可能です。

4位「株式会社ドリームインキュベータ

株式会社ドリームインキュベータは、大手企業を中心に支援するコンサルティングファームです。コンサルティングと異なる「プロデュース」形態による支援を行い、顧客と密に連携して新規事業立ち上げをサポートします。顧客の業界のみならず、業界を横断する幅広い分析により、柔軟な事業展開が期待できるでしょう。

5位「株式会社タナベコンサルティング

株式会社タナベコンサルティングは、1957年創立の老舗コンサルティング会社です。顧客の業界やテーマに沿った専門チームを組織し、独自のフレームワークを駆使して事業創出を支援します。「短期集中型」「共同プロジェクト型」「能力開発型」「事業性評価型」の4プランを提供しており、自社に最適な支援形態を選択できるでしょう。

6位「Pro-D-use

株式会社Pro-D-useは、特に中小企業やベンチャー企業向けの経営コンサルティングサービスを提供している会社です。サービスの特徴としては、カスタマイズ性に優れており、新事業創出や営業戦略の見直し、事業再生など、各企業の課題に合わせた経営戦略を提案しています。これにより、新事業の収益化や安定経営を実現することを目指しています​。

新規事業コンサルタントの選び方。比較ポイントと失敗しないコツ

新規事業コンサルタントを選ぶ際は、以下3点に注目しましょう。

  1. 支援範囲を確認する
  2. コンサルタントの実績と得意分野をチェックする
  3. 費用の相見積もりを取る

1つずつ比較ポイントを解説します。

支援範囲を確認する

ひと口に「新規事業コンサルタント」と言っても、コンサルタントによって支援範囲は異なります。コンサルタントに依頼する前に、あらかじめ自社が求めるサポート内容を決めておきましょう。たとえば、新規事業プロジェクトを全体にわたって支援してほしいのであれば、一気通貫型のコンサル会社やフリーランスコンサルタントが適しています。

コンサルタントの実績と得意分野をチェックする

コンサルタントを比較する際は、コンサルタントのこれまでの実績や得意分野が重要です。自社の業界を手掛けた実績があると、なお良いでしょう。なお、大手コンサルティングファームは、未経験の新人が担当になるケースもあります。コンサル会社やフリーランスの知名度だけではなく、コンサルタント本人の資質も見極めましょう。

費用の相見積もりを取る

コンサルティングファームに依頼する場合、複数会社から見積もりを取りましょう。単にコストが低ければ良いわけではなく、提案されたサービス内容の費用対効果を検証してみてください。フリーランスマッチングサービスを利用する場合、報酬相場を調べましょう。エージェント型サービスであれば、事前に適正金額を提示してもらえます。

新規事業コンサルティングでよくある質問(Q&A)

以下は、新規事業コンサルティングに関連してよくある質問とその回答です。

Q: 新規事業コンサルティングの主な目的は何ですか?

A: 主な目的は、新規事業の成功確率を高めることです。これには市場分析、事業戦略の策定、リスク管理、業務プロセスの最適化などが含まれます。

Q: 新規事業のアイデアがあるが、市場に受け入れられるか不安です。どうすればいいですか?

A: 市場調査と競合分析を行うことが重要です。コンサルタントは、ターゲット市場のニーズと動向を評価し、事業アイデアの実現可能性を分析するのに役立ちます。

Q: コンサルティング料金はどのように決まりますか?

A: 料金はプロジェクトの規模、複雑さ、期間、およびコンサルタントの専門性によって異なります。一般的には時間単位、プロジェクト単位、または成果物に基づく料金が設定されます。

Q: 新規事業のリスクをどう管理すればいいですか?

A: リスク管理には、市場リスク、財務リスク、運営リスクなどの特定と評価が含まれます。コンサルタントはこれらのリスクを特定し、軽減策を提案するのに役立ちます。

Q: 新規事業プロジェクトでコンサルタントとどのように協力すればいいですか?

A: 明確なコミュニケーション、定期的なミーティング、進捗の追跡、そしてフィードバックの交換が重要です。コンサルタントと密接に連携し、期待と目標を共有することが成功の鍵です。

Q: 新規事業のための市場進出戦略はどのように策定すればいいですか?

A: 市場進出戦略は、ターゲット市場の理解、顧客セグメントの特定、価格設定、販売チャネルの選定、プロモーション戦略などを含みます。コンサルタントはこれらの要素を考慮して戦略を策定するのに役立ちます。

成功に導くためには新規事業コンサルへの依頼がおすすめ

新規事業の成功率は決して高くなく、中小企業では成功率が28.6%に留まります。新規事業の立ち上げには、予算や人材などの多大なリソースが必要です。リスクを減らして成功に導くためには、経営戦略や分析のプロであるコンサルタントへの依頼がおすすめです。

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Shine Craft株式会社 代表取締役 濱口浩平
監修者
濱口浩平
Shine Craft株式会社 代表取締役
・2008年野村総合研究所入社、外資コンサルティングファームを経て、2015年よりフリーコンサルタントして活動開始。これまで、IT戦略、DX推進、新規事業策定、PMO、システム導入など幅広いプロジェクトを経験。
・2022年Shine Craftを共同創業
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