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フリーランスコンサルタントが職務経歴書を必要とする時

会社員が転職活動をする際は、職務経歴書が必要となりますが、フリーランスのコンサルタントとして独立すると、職務経歴書が不要になるかというと、そうではありません。
フリーランスのコンサルタントが実際どの場面で、職務経歴書が必要になるか見ていきましょう。
新規で契約を結ぶ時
かつて一緒に仕事をしたことがあるクライアントとの契約など、ご自身のことをよくご存じな相手との契約となると、職務経歴書の提出は不要かと考えます。
一方で、ご紹介などで、まだ関係性が薄い方との契約となると、どれくらいパフォーマンスが期待できるか、まずは書面での確認となりますので、職務経歴書の提出が求められます。
クライアントによっては、職務経歴書のフォーマットが送られてきて、そちらに記載するよう要請してくる場合もあります。
マッチングエージェントを利用する時
ご自身で営業して案件を獲得するのではなく、フリーランスのコンサルタント向けマッチングエージェントを利用する場合は、職務経歴書が必須になります。
エージェントとして、職務経歴書の利用用途は下記2つがあります。
①エージェントの登録者のスキル・経験を理解し、フィットする案件がないか確認する
②上記フィットする案件があった際に、案件依頼元に提出し、候補者のスキル・経験がフィットするか確認してもらう
エージェントに登録し、職務経歴書をエージェントに提出すると、まずはエージェントの面談において、上記利用用途①として職務経歴書を使用します。
そして、フィットする案件が出てくれば、意思確認の上、案件にエントリーするとなった際に、利用用途②として、エージェントは案件依頼元に職務経歴書を提出します。
フリーランスコンサルタントの職務履歴書と履歴書の違いは何?

フリーランスのコンサルタントは、案件獲得に当たって、クライアントから職務経歴書に加えて、履歴書を求められることがあります。
職務経歴書と履歴書は似たような項目が並びますが、実際には利用用途が異なりますので、その違いを解説します。
職務経歴書は採用可否を判断するための書類
職務経歴書は、フリーランスのコンサルタントを採用するにあたって、採用可否を判断するための書類です。
案件依頼元であるクライアントは、その案件が候補者であるフリーランスのコンサルタントで対応可能か、職務経歴書に記載のある、これまでの経験やスキルを確認し、判断します。
なお、職務経歴書は、会社員の転職時も使用しますが、フリーランスのコンサルタントの場合、少し事情が異なります。
転職の場合は、特に若手であれば、募集するポジションのスキル・経験が足りなくても、採用されるケースはあります。それは、人材育成をする前提で考えているからです。
ただ、フリーランスのコンサルタントとなると、外部の人間ですので、人材育成は考えておらず、即戦力であるかどうかを見ています。そもそも、即戦力であるため、外部を利用しようとしていることを理解しておく必要があります。
履歴書は人事が保管するための書類
一方で履歴書は、候補者の住所や氏名、連絡先といった個人情報が記載された書類で、採用には全く使用しません。
主に人事部門で管理され、事務手続きなど何かしらの手続きがある際に使用するものです。
面談において採用がされた場合は、人事部門で保管されますが、不採用となった場合は、個人情報保護法の関係で、書類は破棄されます。
フリーランスコンサルタントの職務経歴書の書き方

前述の通り、フリーランスのコンサルタントにとって、新たに案件を獲得するために、職務経歴書は必要なもので、職務経歴書は採用・不採用を判断する材料となるため、どのように書くかが大事になってきます。
職務経歴書を書くにあたり、どのようなポイントがあるか、ここでは解説させていただきます。
経歴書のサマリをつける
職務経歴書は、場合によっては数ページにもわたります。また、案件の採用可否を決める案件担当者は、現場のマネージャーや幹部層であり、忙しい業務の合間に職務経歴書を確認する形となるため、すべてを読んでもらうことは期待できません。
さらに、案件担当者は、一人だけでなく複数の候補者の職務経歴書確認しますので、適切な情報を適切に提供する必要があります。
そのため、読み手が、短時間であなたの経歴について理解することができるように、まずはサマリの経歴があり、その後にサマリに記載があるものの詳細を記載する構成とするとよいでしょう。
実績を具体的に書く
フリーランスのコンサルタントが最もアピールしておきたいのは実績です。案件担当者も、案件と近しいプロジェクトの実績を見て、実際にパフォーマンスが出るかどうか判断します。
どれくらいの規模の案件で、どれくらいの期間、主にどのような役割を担い、どのような結果を出したかを明確に記載しておくとよいでしょう。
また、IT関連の案件であれば、情報処理技術者資格など、保有している資格で即戦力をアピールすることもできます。一見、募集案件に直接関係なさそうな資格が、実は役に立つケースもありますので、保有している資格は漏れなく記載しておくとよいでしょう。
基本的には、案件と類似の実績や資格を示して、即戦力であることをアピールする形ですが、仮に実績がなくても、自己研鑽などで取り組んでいることがあれば、記載しておくとよいでしょう。
即戦力よりは可能性は下がりますが、その姿勢などを評価していただいたり、他に適任者がいない場合、採用となるケースは出来てきます。
関連記事:フリーランスのコンサルタントは資格が必要?持っておくべき資格とは?
協調性や安定感をアピール
フリーランスのコンサルタントを採用するにあたって、企業が気にするのは協調性と安定感だと考えます。
フリーランスは、ひとりで仕事をやっているイメージが強く、チームプレイが苦手なんじゃないか、人間関係で問題を起こすのではないかと心配されることがあります。その懸念を払拭するために、数名~数十名のプロジェクトで、チームプレイをしながら、しっかり成果を出した実績のアピールを記載しておくとよいでしょう。
また、安定感という観点では、採用したはいいが、突然来なくなったり、急遽プロジェクトを離れたりしないかという不安が企業側にあったりします。
そのため、長期プロジェクトの参画や、同じクライアントで契約が継続していることをアピールするとよいでしょう。仮に、短期間でプロジェクトが終わっていても、顧客都合など、こちら側に非がない場合、その旨をしっかり記載しておくとよいでしょう。
機密事項には注意
実績の記載にあたっては、クライアント名や案件概要など、機密情報にあたる可能性がある場合は、記載を避けるようにしましょう。クライアントは、大手消費財メーカーなどといった形で、特定されないように記載するのが一般的です。
機密情報の記載がされている場合、クライアントとしては、我々の機密情報も外部に流出されてしまうと懸念されてしまい、不採用となってしまう可能性がありますので、注意しましょう。
安易なミスをなくす
てにをは、誤字脱字、文法誤り、敬語の使い間違えなど、安易なミスがないか徹底的にチェックをしましょう。
例えば、会計関連の仕事は、1つの数値のミスが命取りとなります。安易なミスが多いと、仕事をお願いしても、かえって仕事が増えてしまうことになりますし、パフォーマンスに不安を覚えるため、不採用となってしまう可能性があります。
見やすい工夫をする
職務経歴書は、クライアントが唯一確認できる、候補者の成果物です。そのため、実際にプロジェクトに参画してから、資料作成などで意識することは、職務経歴書でも同様に意識しましょう。
具体的には、フォントやフォントサイズを統一し、文章ごとに異なるフォントやフォントサイズが使われないよう考慮しましょう。フォントは、Meiryo-UIが見やすくて、使われているケースが多いです。
また、文章が冗長にならないことや、箇条書きやインデントなどを用いて、文章の視認性を高めるよう工夫しましょう。
定期的にアップデートする
職務経歴書は一度作成したら終わりではありません。職務経歴書が2,3年前で更新が止まっていると、あまり印象がよいものではありません。
また、クライアントとしても、最新の職務経歴書を常に要求してきますので、いつでも提出できるよう、案件が終わるたびや、3カ月に1度程度でのアップデートを定期的にしておくとよいでしょう。
採用担当者がフリーランスコンサルタントの職務経歴書を見ているポイントとは?

クライアントの採用担当者が、職務経歴書をどのように見るかは、案件の特性などで変わってきます。ここでは、概ね、どのようなポイントで見ているか解説します。
オールラウンダー案件では人材面も見る
PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)など、特定の領域の仕事というよりは、すべての仕事を横断的に対応してほしいといったオールラウンダーを求める案件の場合、これまでの実績やスキルもそうですが、コミュニケーション能力やパーソナリティ、ストレス耐性などを重視することが多いです。
そのため、実績やスキルに加えて、コミュニケーションにおいて気を付けていることや、ストレスへの対応方法など、いわゆるソフト面と言われる部分を厚めに記載するようにしましょう。
専門職の場合は実績・スキルを最重視
SAPやデータサイエンティストなど専門職が欲しい場合は、人材面よりもこれまでの実績・スキルを重視して職務経歴書を見る傾向にあります。
実績・スキルを重視するため、これまでのプロジェクト経験や保有スキルを漏れなく記載するようにしましょう。
フリーランスコンサルタントは、職務経歴書という相棒を育てよう

いかがでしょうか。フリーランスのコンサルタントが案件を獲得するにあたり、職務経歴書が果たす役割は大きいことが分かったのではないでしょうか。
職務経歴書は、最初は作成が億劫で負担も大きいですが、一度作成すれば、定期的にアップデートするのに、そこまで時間は要しません。
また自分自身の強みや価値を、代弁してくれる良き相棒ですので、営業活動の強力な武器として、定期的にアップデートしていくとよいでしょう。
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