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フリーランスのコンサルタントは資格が必要?独立時に有利になる4つの資格を解説

フリーランスのコンサルタントを目指すときに、資格は必要なのでしょうか。コンサルタントとして働くためには必ず必要な資格はありませんが、独立して稼ぐ時にあると有利になる資格はいくつかあります。そこで、この記事ではフリーランスのコンサルタントになる時におすすめの資格を紹介します。資格を取るメリット・デメリットも解説しているので、これからフリーランスのコンサルタントを目指したい方はぜひ参考にしてください。

フリーランスのコンサルタントになるためには資格が必要?

結論から申し上げますと、フリーランスのコンサルタントになるために資格は必要ありません。そのため、誰でもフリーランスのコンサルタントになることができます。しかし、実際に仕事を依頼してもらえるかどうかは、実績やスキルで判断されることになり、全くの未経験だとフリーランスのコンサルタントとして活躍することは難しいでしょう。

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フリーランスのコンサルタントとして独立する際に資格が必要なケース​

弁護士や税理士などと異なり、コンサルタントは資格がなくても、フリーランスのコンサルタントとして独立開業することは可能です。コンサルタントになるための資格は必須ではありませんが、資格を取得しておいた方がいいケースについて解説します。

未経験や実績に見劣りがある場合​

コンサルタントの実績を図る上で、まず見られるのが経歴です。コンサルティングファームで一定の経験を積まれてきた人は、実績があるため信頼度が高いです。資格取得がなくても、独立しフリーランスのコンサルタントの活動で困ることは少ないでしょう。

一方で、SIerやその他業種の経験しかない人がフリーランスコンサルタントとして独立する場合、経歴にない裏付けが必要となります。例えば、MBA中小企業診断士は、コンサルタントに有利に働く資格だと言われています。未経験でも、これらの資格を保有していると、案件の獲得に繋がる可能性は出てきます。

また、コンサルティングファーム出身者でも経験年数が少なかったり、実績に見劣りがあったりする場合は、実績を補うために資格を取得しておくとよいでしょう。

特定の専門領域の場合​

コンサルタントといっても領域が幅広く、経営戦略・IT・BPR・人事・会計など様々です。企業がコンサルタントに仕事を依頼する場合は専門性が高く、社内の人間では対応できないといったケースが多い傾向です。いくらコンサルタント経験が長くても特定の領域の専門性を問われる場合、資格を持っていることで、専門知識を証明することが可能です。

例えば、プロジェクト管理ではプロジェクトマネージャー、IT戦略ではITストラテジストといった資格を有することが、委託の前提条件になるケースもあります。

フリーランスのコンサルタントとして独立する際に有利になる資格

資格には1ヶ月たらずで取得できるもの、1年以上の歳月を要するものなど難易度はさまざまです。簡単な資格はあまりアピールにならないならない一方で、長期の歳月を要する資格は費用対効果が見合いません。資格取得は、基本的に仕事を続けながら資格取得を目指すので、狙いを定めて明確的に取り組む必要があります。

フリーランスのコンサルタントとして独立開業するにあたり、有利となる資格にはどのようなものがあるか、2つの分野に分けて紹介していきます。

戦略コンサルタントに有利な資格

戦略コンサルタントとして活躍するために有利な資格は次の2つです。

MBA​

MBAは経営学の修士号であり、正確には資格ではありません。ビジネススクールに2年間通うと得られる学位となります。MBAでは、下記の科目などがあり、経営に必要な知識を体系的に学ぶことができます。

  • 財務会計
  • 情報
  • マーケティング
  • 経済学
  • 統計学

そのため、経営者としての基礎を身に着けることができるだけでなく、経営コンサルタントとして活躍していく際にも役に立ちます。

MBAは学位なので、より権威のあるビジネススクールに通うと良いとされています。アメリカのハーバードビジネススクールや、イギリスのロンドンビジネススクールが有名ですが、費用が高いことでも知られているためおすすめしません。

国内にもビジネススクールが増えており、夜間や週末を使って取得することも可能です。また、グロービス経営大学院などはオンラインで学習を進められるため、時間や場所に制約があっても資格取得を目指しやすいでしょう。

中小企業診断士​

中小企業診断士はMBAと似た資格で、日本で唯一のコンサルタントの国家資格です。

中小企業診断士の1次試験は下記の7科目で構成されており、経営に関する幅広い知識を体系的に学ぶことができます。

  • 中小企業経営・中小企業政策
  • 財務・会計
  • 経済学・経済政策
  • 企業経営理論
  • 経営法務
  • 運営管理
  • 経営情報システム

2次試験は、中小企業の事例をもとに実際にコンサルタントとして解答をしていきます。2次試験に合格すると、15日間の実務を受講しなくてはいけません。実際に中小企業を訪問し、ヒアリングにて経営の課題を洗い出し報告書を作成します。15日の実務で、コンサルタントの一連の活動が学べます。

中小企業診断士の勉強は、資格の学校に通うことが一般的です。学校に通うと勉強仲間が自然とでき、資格合格やコンサルタントとして独立後も関係は続きます。仕事の紹介や協力し業務を進めていくなど、非常に心強い存在となります。

このように、中小企業診断士はコンサルタントとして独立するためにおすすめの資格と言えるでしょう。

ITコンサルタントに有利な資格

一方、ITコンサルタントとして活躍するために有利な資格は次の2つです。

ITストラテジスト​(国家資格)

ITストラテジストは、独立行政法人情報処理推進機構IPAが運営する国家試験です。高度情報処理技術者に分類され、難易度は高いです。企業の中期経営計画など経営戦略に基づき、IT領域のヒト・モノ・カネの構想であるIT戦略を立案することを支援する内容となっています。例えば、システムの構想策定フェーズにおいて、どんなシステムを作るかを決めるのは、ITストラテジストの業務です。

応用情報技術者を取得された方であれば、150~200時間の勉強時間が合格の目安と言われています。ただし、0から取得しようとする場合は更に勉強時間を確保しなくてはいけません。

ITストラテジストを持っていることで、システムの上流工程の案件に参画するにあたって有利に働くことでしょう。

プロジェクトマネージャー​

プロジェクトマネージャー試験も、ITコンサルタントで独立する場合はおすすめの資格となります。ITストラテジスト同様、IPAが運営する国家試験で、高度情報処理技術者に分類されています。

合格するための勉強時間は120時間程度と言われています。

プロジェクトの目標となる品質・納期・コスト内で、プロジェクトを成功に導くために必要なプロジェクトマネジメントのスキルを体系的に学べます。官公庁や民間企業のシステム開発提案において、プロジェクトマネジメント試験の合格者が体制上含まれていることが、提案条件になっていることもあります。

昨今、大規模システム開発の案件が増えており、プロジェクトマネージャー(PM)だけでは役割を担いきれず、複数のPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)をPM補佐として配置するケースが増えております。そのため、フリーランスのコンサルタントとして最も引き合いが多いのがPM/PMOとなっており、独立後に非常に役に立つ資格と言えるでしょう。

プロジェクトマネジメント試験とは別に、国際資格である米国の非営利団体PMIが運営するPMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)という試験も同様に重宝されます。PM/PMOで独立する場合は、こちらの資格もおすすめとなります。

関連記事:PMOに必要なスキルセットとは?職種別の業務内容や向いている人、おすすめの資格を解説

フリーランスのコンサルタントが資格を得るメリット​

フリーランスのコンサルタントが、資格を取得するとどのようなメリットがあるのでしょうか。具体的なメリットを解説します。

経歴を補える​

まず最初に挙げられるメリットは、経歴を補えることです。特にコンサルティングファーム出身ではない方にとって、中小企業診断士やMBA、ITストラテジストなどの資格があればコンサルタントの経歴を補えます。資格を取得すれば、案件の受注に役立ちます。

関連記事:ITコンサルタントが独立してフリーランスになるには?未経験OK?案件や年収も紹介

自信を持てる​

2つ目のメリットとして、資格を取得する成功体験を通し自信が持てるようになります。フリーランスのコンサルタントは、顧客にアドバイスを行う仕事です。自分に自信がなければ適切なアドバイスができないだけでなく、不安そうな態度では顧客の信頼は得られません。

そもそも、独立したての頃は先行きが見えないことから、将来に不安を感じることが多いです。不安なときでも資格を持っていることで、精神衛生上、助けになることでしょう。

自己研鑽の習慣がつく​

会社員と異なり、フリーコンサルタントは研修制度などがないため、常に自己研鑽していかないと、市場価値は高まりません。日々起こる業界や技術の変化を、常にキャッチアップしていくこともコンサルタントとして求められます。

資格取得の勉強を通して、自己研鑽の習慣が身に付くため、フリーコンサルタントとして豊富な知識を活かして安定的に活動していく一助になることでしょう。

フリーランスのコンサルタントが資格取得するデメリット​

一方、資格を取得することを目指す上でどのようなデメリットがあるのでしょうか。具体的なデメリットとその対処方法を解説します。

資格取得までに時間と費用がかかる場合も​

MBAは2年間ビジネススクールへ通学、中小企業診断士は学習時間が1,000時間かかると言われています。資格によっては、取得するまでに莫大な時間が必要です。

同様にMBAは、国内で取得する場合でも300万円程度、海外MBAに限っては700~2,000万円費用を要すると言われております。

中小企業診断士も、二次試験が免除される中小企業大学校の養成課程に通うと約200万円かかり、一次試験のための専門学校に通う費用も更に必要です。

このように、資格取得までに時間・費用がかかる場合があることはデメリットとして挙げられます。

資格取得が目的に陥りがち​

資格取得の勉強をしていると、どうしても模試で良い点を取り、資格に合格することが目的に陥りがちです。当然、コンサルタントとして独立してやっていくための補助的な位置づけでの資格取得です。独立後に資格取得を目指す場合はコンサルタントとしての売上を立て、その合間に資格勉強をしなくてはいけません。資格に目が行き過ぎると、売上が落ちてしまう可能性があります。

資格取得は会社員時代に済ませるべき​

上記デメリットを踏まえると、独立後の資格取得は一定のリスクが伴います。そのため、資格取得は、独立前の会社員の時に済ましておくことをおすすめします。

安定した収入が保証されている状況ですので、精神的にも楽ですし、資格取得に目が行き過ぎても問題ありませんので、効率的に資格取得を目指せると考えます。

資格なしでもフリーランスのコンサルタントとして稼げる人も

資格は知識やスキルを証明するものなので、あれば有利になります。しかし、資格を持たずにフリーランスのコンサルタントとして活躍されている方は大勢いらっしゃいます。 この資格を取ってから独立しようなど、独立するに当たって体裁を先に整えがちです。どのようなビジネスも準備は必要ですが、必ずしも成功する訳ではありません。意外と勢いで始めて成功を収めるケースもよく耳にしますので、あくまでも資格は成功するための1つの要因に過ぎないと言えるでしょう。

資格はあくまでもツールなので、独立を成功させる手段の1つです。しかし、独立し成功するためには行動力やビジネス上の工夫のほうが重要なので、資格以上に求められることを肝に銘じておきましょう。

未経験からコンサルタントなら資格は有利になる

コンサルタントにとって資格は必須ではないですが、役立つ場面があることをご理解いただけたのではないでしょうか。あくまでも資格はツールですので、資格取得を目指すことが目的となり本業に影響しては元も子もありません。

資格があるからといって成功する保証はなく、行動力や創意工夫が重要です。何より自分のスキルに見合った案件を探すことが重要なので、あくまでも資格取得は手段の1つとして捉えておいてください。

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Shine Craft株式会社 代表取締役 濱口浩平
監修者
濱口浩平
Shine Craft株式会社 代表取締役
・2008年野村総合研究所入社、外資コンサルティングファームを経て、2015年よりフリーコンサルタントして活動開始。これまで、IT戦略、DX推進、新規事業策定、PMO、システム導入など幅広いプロジェクトを経験。
・2022年Shine Craftを共同創業
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