Contents
- 1 業務の標準化をおこなうBPRコンサルタントの役割や報酬について
- 2 BPRコンサルタントは企業や自治体からもニーズが高い
- 3 フリーランスのBPRコンサルタントに依頼するメリット
- 4 フリーランスのBPRコンサルタントに依頼するデメリット
- 5 フリーランスのBPRコンサルタントに必要なスキル
- 6 フリーランスBPRコンサルタントがプロジェクトを進める方法
- 7 フリーランスBPRコンサルタントに役立つフレームワーク
- 8 BPRコンサルタントに必要な基礎知識一覧
- 9 SCMコンサルタントが年収アップするためのおすすめの資格
- 10 SCMコンサルタントの将来性
- 11 SCMコンサルタントになるには
- 12 SCMコンサルタントの年収を徹底解説。仕事内容や年収アップするために必要なスキルは?まとめ
- 13 フリーランスのコンサルタントはTHE CONSULへの登録がお勧め
企業の事業や業務プロセスの変革を支援するBPRコンサルタントですが、仕事内容や役割、企業が利用するメリットを知らないという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、下記の悩みを持つ方向けにBPRコンサルタントとは何なのかを詳しく解説していきます。
- BPRコンサルタントの役割や単価の目安はいくらなのか
- 企業がコンサルティングを依頼するメリットやデメリットは何だろう
- プロジェクトの進め方や、どんなスキルを身に着けるべきだろう
企業が業務プロセスを根本的に見直し改善するための、戦略的アプローチを練るBPR。現状分析や変革のサポートをする際に重要なBPRをコンサルティングするBPRコンサルタントとは何なのか、わかりやすく紹介していきます。
業務の標準化をおこなうBPRコンサルタントの役割や報酬について

コンサルタントにもさまざまな種類がありますが、その中の1つに業務の標準化や効率化を図るBPRコンサルタントという仕事があります。
近年IT化や人材不足の影響で注目を浴びているBPRコンサルタントとは何なのか、その役割や報酬について詳しく紹介します。
- コンサルタントのなかでもBPRとは何か
- 大きくわけると3つに分類されるプロジェクトの種類
- コンサル会社に案件を依頼する際の際の費用
- フリーランスでコンサルティングをおこなう年収の目安
BPRコンサルタントは企業だけでなく自治体からの需要もあるほど活躍の場が広がっており、長期間活躍が見込める職種です。BPRコンサルタントの役割を理解するためにも、仕事内容や収入の目安を解説していきます。
コンサルタントのなかでもBPRとは何か
BPRはBusiness Process Re-engineeringの略で、日本語で「業務改革」を意味します。BPRは1990年代に不況で苦しんでいたアメリカで生まれ、日本では2014年に全企業の7割が取り組むほど浸透してきました。
企業活動全ての仕組みにメスを入れる活動で、組織の構築や業務プロセスの見直し、システム再設計など幅広いジャンルが対象業務内容です。
「業務改革」は成功率が低いことが課題であり、なかなか自社単独ではうまくいかないのが現状です。BPRの成功率を高めるために、外部のBPRコンサルタントを採用するケースが多く見られています。
本気でBPRを推進していくと決めた経営者は社内で脱却できない部分にメスを入れ、BPRを推進できるコンサルタントの存在が必要であることを理解しています。
そんな事情もあり、コンサルティング会社やフリーランスのコンサルタントなどの外部のプロフェッショナルに委託する流れが活発化しています。
大きくわけると3つに分類されるプロジェクトの種類
BPRプロジェクトは大きくわけると3つに分類されるので、どのような違いがあるのか詳しく紹介します。
ビジネスモデル変革
企業が持続的に収益を上げる仕組みで「誰に」「何を」「どうやって」付加価値を提供するのかを考えます。プロセスを見直すことで業績の向上を目指すのが、ビジネスモデル変革です。
キャパシティ変革
受け入れられる数や量を意味するキャパシティは、飲食店の場合お客さんが入る数を指します。ホテルや映画館などさまざまな場所で居心地の良いサービスを提供し、再来店する総数を増やすことがキャパシティ変革です。
オペレーション変革
業務目標に沿い運営や推進をするための手順、整備の実行における一連の流れを考えます。最近はデータ活用やプラットドーム活用にも注目が集まっており、作業の進め方を見直すのがオペレーション変革です。
上記のように、業務改革を根本的な部分から支援するのがBPRコンサルタントの仕事です。
コンサル会社に案件を依頼する際の際の費用
BPRコンサルタントの月単価は100~130万円と言われていますが、コンサルティング案件を扱う案件紹介サービスでは100万円の案件が多いです。
プロジェクトの難易度や支援内容によって単価は大きく変動し、広範囲で作業量が多いBPRは一般的にはチームで対応するのが特徴です。
実際費用はいくらくらいなのか、実際に掲載されている案件の一例を紹介します。
オペレーション変革支援 | 100~200万円/月 |
キャパシティ変革支援 | 80~100万円/月 |
BPR構想に基づく実行支援 | 150万円/月 |
ヒアリングや業務フロー作成などのドキュメンテーション中心の役割であれば単価は安い一方で、プロジェクト管理などBPR全体の推進を担う役割であれば高単価になってきます。
フリーランスでコンサルティングをおこなう年収の目安
さまざまな企業で需要が高まっているBPRコンサルタントですが、その中でもとくに医療やSCM領域の需要が高いです。
戦略コンサルタントとしての一面も併せ持つBPRコンサルタントは報酬が高い傾向にあり、コンサルティング業界の中でも稼ぎやすい職種の1つに挙げられます。
平均的な月収 | 100~130万円程度 |
フル稼働した場合の年収 | 1,200~1,600万円程度 |
あくまでも100%稼働した場合の年収目安なので、100%以上稼働すれば年収2,000万円も夢ではありません。案件数も安定しているため、フリーランスになれば会社員時代よりも年収をUPさせられます。
BPRコンサルタントは企業や自治体からもニーズが高い

近年、BPRが改めて注目を浴びています。その背景として少子高齢化による労働力不足、働き方改革やコロナ禍の影響によるリモートワークなど、既存の業務プロセスでは対応が難しいことが挙げられます。
しかし、BPRコンサルタントが注目を浴びているのは人手やコロナの影響だけではありません。
- 企業が激化する競争へ対応するため
- デジタル技術が進化し、従来通りの方法では対応できない
- 顧客満足度向上に企業が力を入れている
BPRは企業だけでなく自治体などにも必要とされていることから、BPRコンサルタントのニーズは非常に高いと言えます。
フリーランスのBPRコンサルタントに依頼するメリット

企業はBPRコンサルタントに依頼することで、社内で取り組みにくい課題にメスを入れられるメリットがあります。
それ以外にも企業がBPRコンサルタントに依頼するメリットはたくさんあり、代表的なメリットは以下の4つです。
- 働く環境を可視化できる
- 社内では解決できない状況も打破できる
- 経験や事例を活用できる
- BPRを効率化できる
「専門知識がなくBPRがうまくいかない」という企業を助けるのがBPRコンサルタントなので、依頼するとどのようなメリットを得られるのか詳しく紹介していきます。
働く環境を可視化できる
BPRを実施する最大のメリットは、組織や働く環境を可視化できることです。可視化するにあたり一般的に業務フローを作成しますが、業務フローができると重複する業務や無駄な作業など生産性を阻害するボトルネックを特定できます。
- 生産性向上
- 価値がない業務によるモチベーション低下を防ぐ
- 従業員の満足度向上
組織や働く環境を可視化することで社内の生産性が向上し、サービスや製品の品質が向上します。業務パフォーマンスを向上することで、最終的に顧客満足度という効果も見込めるでしょう。
社内では解決できない状況も打破できる
コンサルティング会社やフリーランスのコンサルタントなど外部のBPRコンサルタントは、社内単独では解決できない課題を解消するという重要な役割を担います。
やはり、BPRは慣れ親しんだプロセスを変えていきますので、社内の反発は必然的に起こります。だからこそ外部の人間であるBPRコンサルタントには、以下のような役割を求められます。
- 社内の反発を減らし協力を仰ぐ
- メリットを経営層だけでなく社員全体に理解してもらう
- 現場を味方につけるよう、積極的にコミュニケーションをとる
社内の従業員ではハレーションなどもあり課題の解消ができなくても、外部のコンサルタントは社内の人間ではないが故に解決できる立場にあります。
社内の従業員の協力が得られないと進めることはできないため、BPRの真のメリットをコンサルタント自身が理解して伝えていくことが必要です。
経験や事例を活用できる
経験豊富なBPRコンサルタントは多くの企業でBPRを手掛けてきているので、多くの成功事例や失敗事例を持ち合わせています。業種業態や企業によって業務プロセスは異なりますが、類似の課題は出てくるものです。
- 過去の事例から適切なアプローチを提供できる
- 課題や障害の事例から同様の問題が発生するリスクを軽減する
- 業界ごとの有効なプロセスを活用できる
過去の事例や経験を活用することは、BPRコンサルタントにとって非常に重要です。問題が発生したときでも過去の経験や実績に裏付けられた解消法を提案できるため、早期の問題解決に役立つでしょう。
BPRを効率化できる
当たり前ですが、社外のBPRコンサルタントを活用することで、社内リソースを使わなくて済み期間の短縮が見込めます。社内でやろうとした場合は日常業務と並行して実施しなければいけないので、なかなかBPRは進みません。
- 客観的視点と経験で、社内では考えられないアプローチができる
- 専門知識で迅速かつ効果的に問題解決できる
- 異なる業界で得た経験をもとに革新的なアプローチを導入できる
社外のコンサルタントを利用することで、必要なときに適切なアプローチができるメリットもあります。日常業務に追われる社内の人間よりも外部のBPRコンサルタントを活用することで、社内の従業員はヒアリングや情報提供に協力する程度でBPRは進んでいくでしょう。
フリーランスのBPRコンサルタントに依頼するデメリット

社外のBPRコンサルタントに依頼することで迅速かつ効果的にアプローチできる一方で、当然デメリットも存在します。もちろん費用面もデメリットに挙げられますが、考えなければいけないことは他にもあります。
- 依頼する費用が発生してしまう
- BPRの知見やノウハウが溜まりにくい
- 成功が保証されない
デメリットを理解することで社外のコンサルタントを頼るのか、自社でBPRをおこなうのか考えられます。具体的にどのようなデメリットがあるか、詳しく見ていきましょう。
依頼する費用が発生してしまう
デメリットとして真っ先に思い浮かべるのが、BPRコンサルタントに支払う費用という人も多いのではないでしょうか。BPRコンサルタントの単価は高額で、企業の規模によっては期間・人数の掛け合わせにより相当なコストになってしまいます。
- 事前に正確な契約が予測できず、場合に応じて追加費用や期間延長が発生してしまう
- 従業員のトレーニングや組織文化を変更する際、追加の費用が発生してしまう
BPRの結果コスト削減が実現できたとしても、コンサルタントへの支払いによってコスト効果がなくなってしまう懸念も出てきます。費用や期間は余裕をもって想定し、そのうえで費用対効果が見込めるのかを考慮して依頼するか判断しましょう。
BPRの知見やノウハウが溜まりにくい
経験や知識が豊富な社外のBPRコンサルタントに依頼すれば迅速かつスムーズに問題が解決する一方で、社内にノウハウが溜まらないデメリットもあります。
BPRに限った話ではないですが、BPRコンサルタントに依頼することで大半の活動を実施することとなり、社内の人間はヒアリングや情報提供のみで問題が解決してしまうからです。
- 社外の人間が主導権を握り、社内でノウハウの蓄積が限定されてしまう
- 組織内でノウハウが蓄積されないと、次回のプロジェクトへ持ち越しにくい
社内にBPRの知見やノウハウが溜まっていかないため、従業員のスキル習得が阻害されてしまいます。
1度限りではなく継続的にBPRを実施していこうと考えている場合、その都度BPRコンサルタントに依頼する必要が出てきます。
成功が保証されない
たとえプロフェッショナルであるBPRコンサルタントに頼んだとしても、100%成功する保証はありません。BPRコンサルタントに支払う費用は高額なので、失敗して効果があまりないとなると費用対効果が見合わなくなってしまいます。
しかし、成功確率を上げる方法はあります。
- プロジェクトの成功を明確に定義し、成功イメージを共有する
- コンサルタントの経験や実績をもとに、ニーズに適した人材を選ぶ
- 進捗状況や変更点など情報共有の透明性を確保する
さまざまな手法を組み合わせることで、プロジェクトの成功率を向上させられます。1番重要なのは依頼するコンサルタントの実績や類似企業での経験があるかなど見極めることなので、しっかりと時間を割きましょう。
フリーランスのBPRコンサルタントに必要なスキル

BPRコンサルタントはコンサルティング会社勤務、もしくはフリーランスの2種類に分かれます。フリーランスはコンサルティング会社のコンサルタントよりも求められるスキルが多いので、重要な5つのスキルを紹介します。
- コミュニケーション能力
- ITスキル
- マーケティングスキル
- ロジカルシンキング
- プロジェクトマネジメント
外部のメンバーとしてコンサルティングをおこなうからこそスキルが重要なので、求められていることを具体的に紹介していきます。
コミュニケーション能力
BPRコンサルタントはプロジェクトを進めるにあたり、経営層や現場の協力が得られるようBPRのメリットを訴求していくことが必要です。また、業務や組織を可視化するにあたり現場のヒアリングを実施するため、高いコミュニケーション能力が求められます。
- クライアントと互いに理解しあう
- クライアントからニーズや要望を的確に把握する
- 業務プロセスをわかりやすく説明する
良好なコミュニケーションを築くことでプロジェクトがスムーズに進み、迅速に解決できるスキルを発揮できます。コミュニケーション能力はプロジェクトの成果を最大限発揮するために重要なので、かならず磨いておきましょう。
ITスキル
BPRを進めるにあたり、IT化はセットで考えなければなりません。ITスキルが必要な理由はいくつもありますが、ビジネスプロセスの効果的改善や持続可能な価値を提供する際に役立ちます。
- 業務プロセスを自動化し効果的に運用する方法を理解できる
- データ収集や分析をして意思決定のサポートができる
- デジタルテクノロジーを活用し業務プロセスを変革できる
各部門で好き勝手システムを導入し全社で標準的されておらず、システムを統合化するといったケースも出てきます。それ以外にも、業務システムが多数存在していて業務が煩雑化しているような場合、SAPなどのERPパッケージを導入するといった施策が必要な場合もあります。
BPRコンサルタントがITスキルを持っていることで効果的な改善、持続可能な価値提供に役立つでしょう。
マーケティングスキル
BPRコンサルタントは業務改善において、従業員やユーザーなどを視野に入れて考えるマーケティングスキルも求められます。
- 物や情報を無駄にしない
- 無理のない業務改善プロセスをほどこす
- 事業のパフォーマンスを向上する
上記のような改善だけでなく業務フローの洗い出しや、働く環境の可視化をおこなうBPRコンサルタント。従業員目線で業務改革をおこないつつ顧客目線で業務改革もおこなわなくてはいけないので、マーケティングスキルも必要です。
ロジカルシンキング
ロジカルシンキングは論理的思考力とも呼ばれ、現状の分析や課題の対策をアドバイスするうえで必要となるスキルです。さまざまな問題を構造的に捉えて課題を見つけ、効果的な施策をほどこすために重要なのでBPRコンサルタントにとって最重要なスキルとも言えます。
- 問題の分析や問題に対する理解
- 効果的なプロセス設計
- データ分析による正確な課題診断
- プロセスの効率化や最適化
- 説得力のあるコミュニケーション
上記のように、ロジカルシンキングはさまざまな場面で役立ちます。効果的にプロジェクトを進めるだけでなくコミュニケーションにおいても有効なので、トレーニングをして鍛えておきましょう。
プロジェクトマネジメント
プロジェクト成功に向け全体を管理する能力のプロジェクトマネジメントは、効率よく業務を進めるうえで非常に重要です。プロジェクトマネジメントは大きくわけると7つのステップに分かれるので、どんなことをするのか具体的に紹介します。
- プロジェクトの目的や範囲を明確にする
- 計画を作成し、スケジュール等を立てる
- チームメンバーを選定する
- 計画に基づき作業を実行し、監視をおこなう
- 必要に応じて計画を変更する
- 進捗状況を定期的に共有する
- プロジェクト完了後、プロセスの評価をおこなう
BPRコンサルタントにとってプロジェクトマネジメントは、期限内にプロジェクトを達成するために必要不可欠です。マネジメントの知識だけでなく、ツールの使い方も覚えておきましょう。
フリーランスBPRコンサルタントがプロジェクトを進める方法

BPRプロジェクトは、大きく分けると下記の5つのステップで進めるのが一般的です。具体的にはどのようにプロジェクトを進めていけばよいのか、詳しく紹介していきます。
業務の可視化
まず初めに業務の可視化をおこない、以下の作業をおこないます。
- 既存資料の読み込みやヒアリングにより業務を把握
- 業務フローの作成
- 各業務に関わる工数や、品質・コストなどの洗い出し
あるべき姿の定義
次に行うのが本来どうあるべきかの業務の理想像を定義します。フレームワークや、競合他社などの情報を踏まえて実施してきます。
施策の策定
定義したあるべき姿と現状のギャップをもとに施策を検討し、効果と実現までの時間などを踏まえ施策の優先順位を決定します。優先順位をもとに施策の実施スケジュールを定めます。
実行
定義した実施スケジュールに沿い、施策を実行していきます。ITシステムの導入は外せない施策として必ず存在するため、長期間のプロジェクトとなることも多いです。
検証と見直し
BPRは効果を刈り取って初めて価値が出ます。実行した施策が想定通りの効果を生んでいるかは、必ず確認するようにしましょう。仮に効果が出ていない場合は何が原因か検証し、適宜軌道修正を図っていきましょう。
フリーランスBPRコンサルタントに役立つフレームワーク

BPRプロジェクトでは、フレームワークを使用する場面が多くみられます。よく利用されているのが以下の4つなので、それぞれの役割を詳しく紹介していきます。
SWOT分析
SWOT分析は、内部要因と外部要因から企業の現状を洗い出すフレームワークです。
- 内部要因としての強み(Strengths)
- 内部要因としての弱み(Weaknesses)
- 外部要因としての機会(Opportunities)
- 外部要因としての脅威(Threats)
上記の4つを洗い出していきます。
PEST分析
事業を取り巻くマクロ環境の変化を整理する際に利用するフレームワークで、中長期の戦略を考える際に有効です。
マクロ環境を以下の4つから評価します。
- Politics(政治面)
- Economy(経済面)
- Society(社会面)
- Technology(技術面)
4P分析
4P分析は4つのPを分析するフレームワークで、マーケティング戦略を立案するときに有効です。
- 商品(Product)
- 流通(Place)
- 価格(Price)
- 販促(Promotion)
STP分析
STP分析は以下の3つの頭文字を取った略語です。
- セグメント化(Segmentation)
- ターゲット選定(Targeting)
- ポジショニング(Positioning)
市場を俯瞰して狙うべき市場およびポジション取りを考えるフレームワークで、企業があるべき姿を定義するにあたり有用です。
BPRコンサルタントに必要な基礎知識一覧

今回BPRコンサルタントの役割やプロジェクトの進め方などを紹介してきましたが、そのほかにも覚えておかなければいけないことはたくさんあります。その中でもとくに重要な4つの知識を紹介するので、かならず覚えておいてください。
- BPOとは何か
- BPRと業務改善コンサルタントとの違い
- CPMコンサルの役割とは
- 外資系コンサル用語一覧
業務を進めていくなかで覚えていくこともたくさんありますが、基礎知識があるのとないのでは効率がまったく異なります。どのような知識が必要なのか、詳しく紹介していきます。
BPOとは何か
Business Process Outsourcingの略で、一部の業務プロセスを専門業者に委託することです。経理や事務、ソフトウェアの開発から配送まで一連のプロセスを任せられることもあり、通常のアウトソーシングよりも広範囲なのが特徴です。大手コンサルティング会社であるアクセンチュアが提供するBPOサービスが有名です。
さまざまな業界の業務プロセスを対象に顧客のサポートなどをおこなうので、どのような特徴があるのか詳しく紹介していきます。
- デジタル技術を活用し、業務プロセスの自動化や最適化の推進をおこなう
- 顧客のエクスペリエンス向上に焦点を当て、顧客満足度やブランド価値向上が期待できる
- 世界中の拠点で、グローバル規模でBPOサービスを提供するようなケースも見られる
BPOは単なる業務のアウトソーシングではなく、企業に変わりデジタルBPRを駆使し業務効率化のアウトソーシングをおこなう点が大きな特徴です。
BPRと業務改善コンサルタントとの違い
BPRと業務改善はどちらも業務プロセスに関与するため混同されがちですが、実際は全く異なります。
BPR | 業務改善 | |
アプローチ | 業務プロセスを根本的に再構築し、変化をもたらす | 最適化を通して効率や生産性を向上させる |
スコープ | 業務全体の大規模な変革 | プロセスや部門に焦点を当て、改善する |
作業時間 | 大規模なため長い | 小規模のため比較的早い |
BPRは大胆な変革で業務全体に影響を与える一方で、業務改善は特定の問題やプロセスのみを改善する違いがあります。
CPMコンサルの役割とは
CPMコンサルの役割は企業の業績管理に関連するコンサルティングを提供することで、以下のような役割があります。
- ビジネスプロセスの評価と改善
- 戦略的な計画策定
- テクノロジーソリューションの選定や導入
- データを分析し、業績の洞察を提供
- CPMツールの使用方法やトレーニングの提供
CPMコンサルタントはクライアントがビジネス目標を達成し、パフォーマンス最適化する戦略的アプローチを提供するのがおもな役割です。
外資系コンサル用語一覧
外資系コンサルは横文字のビジネス用語を利用するため、慣れないと何を言っているのか理解できないこともあります。ある程度覚えておいたほうがスムーズに業務を進められるので、代表的なコンサル用語を紹介します。
バリューチェーン
事業活動の中で「どのポイントで価値(Value)を生み出しているのか」を分析する際に使われるフレームワークです。
日本語に訳すと価値連鎖となり、事業を工程ごとに分けどのような価値を生み出しているのかを分析し業務効率化を図ります。
ロジックツリー
ある事柄の問題や原因などを構成している要素をツリー状に書きだし、解決法を導き出すフレームワークです。問題の見える化で解決法を見つけられるので、コンサルタントに必修のフレームワークです。
MECE
MECEとは、Mutually Exclusive and Collective Exhaustiveの略で、日本語で訳すと、「漏れなくダブりなく」という意味になります。BPRでは、業務の洗い出しや課題の整理などで使用すると非常に有用です。
今回紹介したコンサル用語はほんの一部なので、実際に働くと覚えることはたくさんあります。コンサル用語はたくさんあるので、少しずつ覚えていきましょう。
SCMコンサルタントが年収アップするためのおすすめの資格

SCMコンサルタントとしての専門性を高め、年収をアップさせるためには、資格取得が効果的です。ここでは、SCMコンサルタントの年収アップに繋がるおすすめの資格についてご紹介します。
APICS認定資格(CPIM、CPCP)
APICSは、サプライチェーンとオペレーション管理のプロフェッショナルのための国際的な組織であり、世界中で高く評価されています。特に、以下の二つの資格はSCMコンサルタントにとって有益です。
CPIM (Certified in Production and Inventory Management)
生産と在庫管理に関する深い知識とスキルを認定する資格です。SCMの核心部分を学ぶことができ、生産管理や在庫管理の専門家としての地位を確立することができます。
CPCP (Certified Supply Chain Professional)
サプライチェーン全体に関する包括的な知識を認定する資格です。製造業から流通業まで、多岐にわたる業界での専門家として活躍することが期待されます。
これらの資格を取得することで、専門知識とスキルを証明し、さらなるキャリアアップを目指すことができます。特に、国際的なプロジェクトや大手企業との取引を増やすためには、このような国際的な資格は非常に役立ちます。SCMの分野は広範であり、APICS以外にも様々な資格が存在します。例えば、輸入・輸出業務に関する資格、物流関連の資格、dxやサプライチェーンの最新技術を活用した資格など、自分のキャリアの方向性や興味に応じて選択することができます。
関連記事:フリーランスのコンサルタントは資格が必要?持っておくべき資格とは?
SCMコンサルタントの将来性

近年、製造業から流通業、サービス業まで、サプライチェーン管理(SCM)の重要性が高まっています。この背景には、技術の進化やグローバル化の影響が大きいです。それでは、SCMコンサルタントの将来性について、深堀りしてみましょう。
現状の市場
SCMコンサルタントは、企業の供給連鎖の最適化をサポートする役割を果たしています。そのため、多くの企業が導入を進めるdx(デジタルトランスフォーメーション)やサプライチェーンの取り組みにおいて、不可欠な職種となっています。
SCMコンサルタントの仕事の多様性
SCMコンサルタントとして働く際の選択肢は広がっています。大手コンサルティング企業での勤務、フリーランスとしての活動、特定の製造業やサービス業での専門家としての職務など、多岐にわたります。また、専門的なスキルや資格を持っていれば、さらに多くの求人やプロジェクトに関わっていくことができるでしょう。
技術の進化との関連性
近年の技術の進化、特にAIやIoTの導入が進む中、SCMも変革の時代を迎えています。これらの技術と連携したサプライチェーンの最適化が求められており、これに対応するための専門知識やスキルがSCMコンサルタントには必要とされます。
将来の見通し
SCMコンサルタントの将来性は、非常に明るいと言えます。特に、グローバル化が進む中で、国際的なサプライチェーンの最適化を図る企業が増えている現在、語学力や異文化理解の能力を持つSCMコンサルタントは、大きな価値を持っています。さらに、未経験からの転職を考える方々にも、継続的な研修や教育を通じて、高いスキルを獲得するチャンスが広がっています。SCMコンサルタントは、今後も高まる需要と共に、その役割や価値が増していくことが予想されます。専門的な知識やスキル、そして熱意を持ち続けることで、この分野での成功とキャリアアップが期待できるでしょう。
SCMコンサルタントになるには

ビジネスの国際化や技術の進化を背景に、SCMコンサルタントとして活躍する機会が増えてきました。そんなSCMコンサルタントにどうすればなれるのかをお伝えします。
- SCMコンサルタントとしてのキャリアを目指す際、購買や物流の基本的な知識は欠かせない
- SCM管理システムに関する基本的な情報も押さえておくことが必要
- 購買や物流関連の実務経験、特にSCM管理システムの導入や選定に関する経験は大きな武器になる
SCMコンサルタントを目指すルートとしては、製造業やtoB、toCの製品販売を中心とした企業、あるいはSCM管理システムを主力事業とする企業への就職が考えられます。一定の経験や実績を積んだ後、専門性の高いコンサルティングファームに加わるか、フリーランスとして独立し、多様なクライアントとのプロジェクトで実力を発揮することができます。
SCMコンサルタントの分野は、現在でも比較的専門的な領域と言えます。SCMコンサルタントとしての転職や参画を検討する際、専門的な人材紹介サービスを利用して、多くの求人を比較検討するか、専任のエージェントにアドバイスを求めることが効果的です。
SCMコンサルタントの年収を徹底解説。仕事内容や年収アップするために必要なスキルは?まとめ

BPRは企業の組織や業務プロセスを抜本的に変革するもので、働き方改革やリモートワークなどによる働き方の変化を背景にニーズが高まっています。
社内のしがらみで自社単体でBPRを進めることは難易度が高いこともあり、外部のBPRコンサルタントに依頼するケースは非常に多いです。
今後もBPRコンサルタントの需要は増していくので、長年活躍することも十分可能です。
BPRコンサルタントとして活躍していくためにも、BPRコンサルタントして必要なスキルの習得、求められる役割や進め方をしっかり理解しておくとよいでしょう。
フリーランスのコンサルタントはTHE CONSULへの登録がお勧め
THE CONSULは、外資コンサルティングファームなどの出身のフリーランスのコンサルタント経験があるメンバーが在籍しています。利用者目線で徹底的に「こんなサービスがあったらいいな」を考え抜いた、フリーランスのコンサルタント向けマッチングプラットフォームです。
フリーランスのコンサルタント経験者がサービス提供しているため、案件の解像度を高めることに注力し参画後のギャップを最小限に抑えることを実現しています。
また、エンドクライアントからの直案件にこだわり、手数料も業界最安水準の8%~設定しています。例えばクライアント企業から200万円/月単価で出てきた案件を、手数料を差し引いて120万/月単価でお受けた場合、クライアント企業の期待値コントロールが難しいです。しかし、THE CONSULなら手数料が安いので、ご自身の収入を増やすことが可能です。
今後フリーランスのコンサルタントとして活動してみたいという方向けに、フリーランスのコンサルタント経験者による相談もご用意しております。まずはお気軽にご登録ください。
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