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ESGコンサルタントとは?求められるスキルや資格、仕事内容をわかりやすく解説

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現代の企業は、製品・サービスの質だけでなく、環境や社会問題への取り組みが重要になっています。そこで注目されている職業が、ESGコンサルタントです。ESGコンサルタントとは、企業の社会貢献と長期的な成長をサポートする職業です。この記事では、ESGコンサルタントの仕事内容や必要な資格について解説します。

ESGコンサルタントとは

ESGコンサルタントとは、企業のESG戦略を支援する職種です。ESGとは、「環境(Environment)」「社会(Social)」「ガバナンス・企業統治(Governance)」の略称です。近年の投資家や消費者は、企業の社会貢献を重視する傾向があります。ESGコンサルタントとともにESG戦略を立案・実行することで、投資の活性化および事業の安定が期待できます。

ESGとは

前述の通り、ESGは環境・社会・企業統治の3つから成る単語です。ESGに関して、企業は以下のような課題への取り組みが求められています。

  • E(環境):気候変動、森林伐採、フードロス など
  • S(社会):人種差別、人権問題、ダイバーシティ など
  • G(ガバナンス):法令遵守、情報開示、透明性の確保 など

単なる利益追求だけでなく、ESG課題に取り組むことで企業の社会的な価値が高まります。

ESGとSDGsの違い

ESGと近い概念に、「SDGs(Sustainable Development Goals)」があります。SDGsとは、世界中の国が取り組むべき開発目標です。環境問題、貧困、福祉、衛生といった17の目標に分類されています。2015年に国連のサミットで採択され、2030年までの目標達成を世界的に目指しています。

ESGコンサルタントの平均年収

前提として、ESGコンサルタントの平均年収のデータはありません。一方、実際の求人によると、ESGコンサルタントの年収は以下のように幅があります。

  • 正社員求人A:年収1200万円〜2000万円以上
  • 正社員求人B:年収575万円~1500万円
  • フリーランス求人:月給100万円〜150万円

(求人参照元:KOTORAIndeed

ESGコンサルタントは、年収1000万円を超える求人が多くありました。フリーランスも高報酬な案件があるため、将来的な独立を視野に入れた活動もできるでしょう。

ESGコンサルタントの仕事内容

ESGコンサルタントの仕事内容を、以下4つに分けて紹介します。

  1. クライアントに関する情報収集と評価
  2. ESGに関するリスク調査と管理
  3. ESG戦略の決定
  4. ESG取り組み事例の開示

具体的な業務を見ていきましょう。

クライアントに関する情報収集と評価

クライアントの事業、事業による環境や社会への影響、現状のESG施策、クライアントが関わるSDGs目標といった各種情報を収集します。集めたデータを分析し、クライアントのESG活動への評価を行います。

ESGに関するリスク調査と管理

クライアントのESG戦略に関わるリスクや、リスクによる影響を調査します。「環境問題によるリスク」「社会問題によるリスク」「ガバナンス不備によるリスク」を洗い出し、被害を最小限に抑えるための施策を考案します。

ESG戦略の決定

現状のESG活動やリスクにもとづき、クライアントに適したESG戦略を決定します。「環境」「社会」「ガバナンス」ごとに、具体的な施策の提示が必要です。加えて、詳細な実行計画を立て、必要に応じてクライアント従業員への教育も行います。

ESG取り組み事例の開示

クライアントのESGへの取り組みを報告書にまとめ、ステークホルダーに対して情報開示します。継続的に情報開示することで、企業の透明性が評価され、社会的な信頼性の向上が見込めます。

ESGコンサルタントと似ている職種

ESGコンサルタントと似ている職種として、「サステナビリティコンサルタント」「SDGsコンサルタント」「CSRコンサルタント」が挙げられます。いずれも厳密な定義がないため、企業によってはESGコンサルタントと同じ業務を扱う場合があります。ここでは、各職種の一般的な定義を紹介します。

サステナビリティコンサルタントとは

サステナビリティコンサルタントとは、ESG領域も含めた企業のサステナビリティ活動を支援する職業です。持続可能な社会づくりに貢献する戦略を立案し、クライアントの企業価値を高めます。

SDGsコンサルタントとは

SDGsコンサルタントとは、名前の通りSDGsに特化したコンサルタント職です。クライアントのSDGsへの取り組みや顧客のニーズを調査し、SDGs経営を実現させる適切な戦略を提案します。

CSRコンサルタントとは

CSRコンサルタントとは、クライアントがCSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)を果たすための戦略を支援する職種です。CSRとESGは非常に近い概念なため、同一視される場合もあります。ただし、ESGには「投資家が投資の際に考慮する概念」としての側面がある一方で、CSRは投資家目線の概念ではありません。

ESGコンサルタントとして働くメリット

ESGコンサルタントには、下記3つのメリットがあります。

  1. ESG投資やESG経営の需要が増している
  2. エシカル消費が広がっている
  3. ESGコンサルタントが少ない

1つずつ理由を解説します。

ESG投資やESG経営の需要が増している

1つ目のメリットが、ESGへの関心の高さです。世界的に環境や社会問題への注目が高まるなか、2006年に国連は「PRI(責任投資原則)」にてESGの概念を発表しました。発表以来、ESGへの関心は高まり、現代の企業は社会への貢献度合いが重視されるようになりました。ESGへ取り組む企業が増えた結果、ESGコンサルタントの需要が高まっています。

エシカル消費が広がっている

近年、一般消費者のあいだで、エシカル消費が広がっています。エシカル消費とは、人や環境、社会に配慮した倫理的な消費活動です。消費者庁の調査によれば、令和5年度のエシカル消費の認知度は29.3%でした(※1)。令和元年度の12.2%から17.1%も上昇しており、今後さらに認知度は高まっていくと考えられます。エシカル消費を見据えた事業を展開するには、ESGコンサルタントによるサポートが必要です。

ESGコンサルタントが少ない

そもそもESGコンサルタントの数がまだ少なく、売り手市場と言えます。ESGの概念自体は、欧米を中心に広まりました。日本ではまだ浸透し切っておらず、ESGコンサルタントの成り手も少ない状況です。需要よりも供給が少ないため、ESGに関する専門的な知見がある人は活躍しやすいでしょう。

※1 参照:消費者庁「令和5年度消費生活意識調査(第3回)

ESGコンサルタントが在籍する企業例

ESGコンサルタントは、どのような企業で働いているのでしょうか。例として、次の3社を紹介します。

  1. PwCコンサルティング合同会社
  2. SAPジャパン株式会社
  3. 株式会社野村総合研究所

各社の特徴を簡潔に説明します。

PwCコンサルティング合同会社

PwCコンサルティング合同会社は、大手総合系コンサルティングファームです。グローバルに事業を展開しており、日本では「ESG・サステナビリティ経営戦略」としてESGコンサルティングを行っています。

SAPジャパン株式会社

SAPジャパン株式会社とは、ITパッケージの開発・販売やコンサルティングを行うSAP社の日本支社です。有名なERPパッケージ「SAP ERP」のほか、豊富なサステナビリティソリューションを提供しています。

株式会社野村総合研究所

株式会社野村総合研究所は、日本のITおよびコンサルティング企業です。「サステナビリティ&パーパスコンサルティング」として、多くの企業のサステナビリティ経営を支援しています。

ESGコンサルタントに求められるスキル

ESGコンサルタントになるためには、以下6つのスキルがあると良いでしょう。

  1. コンサルタントやマネージャーの経験
  2. SDGs「17の目標」への理解
  3. ESGの専門的な知識
  4. さまざまな業界への知識と関心
  5. ビジネスレベルの語学力
  6. コミュニケーションスキル

具体的な能力を解説します。

コンサルタントやマネージャーの経験

これからESGコンサルタントへの転職を目指す場合、コンサルタントの経験があると有利です。あるいは、プロジェクトマネジメントなどのマネージャー職の経験も評価されやすいでしょう。

SDGs「17の目標」への理解

ESGとSDGsは密接な関係にあるため、SDGsの知識が必要です。SDGsへのよくある先入観として、「環境問題しか含まれない」といった誤解があります。実際には「福祉」「働きがいある経済成長」など、多くの目標があります。17の目標を正しく理解することで、クライアントが達成すべき目標を的確に提示できるでしょう。

ESGの専門的な知識

当然ながら、ESGコンサルタントにはESGに関する幅広い知識が不可欠です。ESGやサステナビリティ事業に携わった経験があれば、なお良いでしょう。経験がない場合は、書籍やセミナーを活用して知識を身につけてみてください。

さまざまな業界への知識と関心

ESGコンサルタントへは、さまざまな業界からの依頼があります。できる限り多くの業界についての知識があると、顧客とのやり取りがスムーズになるでしょう。製造、小売、サービス、ITなど、業界問わず幅広く勉強する意欲が求められます。

ビジネスレベルの語学力

企業によるESGへの取り組みは海外から始まりました。外国企業がクライアントになるケースもあるため、転職先によってはビジネスレベルの語学力が求められる可能性があります。英語や中国語などの高いスキルがあれば、多くのプロジェクトで重宝されるでしょう。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルは、ESGコンサルタントに必須の能力です。コンサルタントとして、クライアント企業の経営層や従業員とやり取りします。多くの人と関わる仕事なため、他者との円滑な意思疎通、ヒアリング力、プレゼン能力といったスキルが欠かせません。

ESGコンサルタントへの転職におすすめの資格

ESGコンサルタントの仕事は、資格が必要な業務ではありません。しかし、業務に関連する資格を持っていると、転職で有利になる可能性があります。おすすめの資格は、次の5つです。

  1. CFA(Chartered Financial Analyst)
  2. MBA(経営学修士)
  3. 中小企業診断士
  4. SDGs検定
  5. TOEIC

資格の概要を紹介します。

CFA(Chartered Financial Analyst)

CFA(Chartered Financial Analyst)とは、アメリカの証券アナリスト資格です。投資や金融など、ファイナンス領域について深く学べます。金融機関や保険会社に強く、コンサルティングファームにも歓迎されやすい資格です。

MBA(経営学修士)

MBA(経営学修士)とは、大学院にて経営学を修了した人に与えられる学位です。正確には資格ではないものの、経営について専門的な知識を得られるため人気を集めています。また、夜間や土日に開講するプログラムがあり、働きながらでも学びやすい点も魅力です。

中小企業診断士

中小企業診断士とは、中小企業の経営状態の調査・診断・アドバイスを行うプロフェッショナルです。財務・会計、経営法務といった経営に関する知識を幅広く習得することで、ESG戦略の構築に活かせるでしょう。

SDGs検定

SDGs検定とは、SDGsの基礎知識や世界的な課題について問う資格です。SDGs関連資格の入門とも言える資格なので、まずはSDGs検定の合格から目指してみてはいかがでしょうか。合格後は、「SDGsビジネス検定資格」などのビジネス系資格への挑戦がおすすめです。

TOEIC

TOEICとは、英語能力を測るテストです。ビジネスでも通用する基礎的なスコアは、990点満点中700点以上と言われています。海外企業をはじめとするグローバルな企業でESGコンサルタントを目指すのであれば、英語力は必須となるでしょう。

ESGコンサルタントに関するよくある質問

ESGコンサルタントに関する以下4つの疑問について解説します。

  1. ESGコンサルタントは怪しい職業って本当?
  2. ESGコンサルタントには新卒や未経験でもなれる?
  3. ESGコンサルタントは将来性がある?
  4. ESGコンサルタントからのキャリアパスは?

順番に確認しましょう。

ESGコンサルタントは怪しい職業って本当?

結論として、ESGコンサルタントは怪しい職業ではありません。検索エンジンのサジェストに「怪しい」と出る場合があるため、不安に思う人もいるのかもしれません。しかし、ESGコンサルタントは、大手企業にも在籍する真っ当な職業です。日本ではまだ聞き慣れない職業なので、怪しく感じる人がいると考えられます。

ESGコンサルタントには新卒や未経験でもなれる?

ESGコンサルタントの新卒向け求人を出している企業は、多数存在します。一方、コンサルタントやマネージャー未経験からの転職は、難易度が高いでしょう。とはいえ、多くの職業にはポテンシャル採用の求人が存在するため、未経験からの転職も不可能ではありません。

ESGコンサルタントは将来性がある?

ESGコンサルタントは、将来性がある職業です。SDGsへの注目やESG投資の増加、エシカル消費の拡大により、ESGに取り組む企業は増えています。したがって、ESGコンサルタントの需要も高まっていくでしょう。

ESGコンサルタントからのキャリアパスは?

ESGコンサルタントは、転職先が豊富な職種と言えます。たとえば、事業会社の経営企画部、金融機関、経営コンサルタント、PMOコンサルタントなど、選択肢が広いです。また、将来的にはフリーランスとしての独立も視野に入れられるでしょう。

ESGコンサルタントとは?まとめ

ESGコンサルタントとは、クライアントの「環境」「社会」「企業統治」への取り組みを支援する仕事です。企業による社会貢献やサステナビリティに関心がある人は、やりがいを感じる職業でしょう。日本ではまだ知名度が低いですが、サステナビリティの浸透とともに認知が広がっていくと予想できます。

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Shine Craft株式会社 代表取締役 濱口浩平
監修者
濱口浩平
Shine Craft株式会社 代表取締役
・2008年野村総合研究所入社、外資コンサルティングファームを経て、2015年よりフリーコンサルタントして活動開始。これまで、IT戦略、DX推進、新規事業策定、PMO、システム導入など幅広いプロジェクトを経験。
・2022年Shine Craftを共同創業
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