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人事コンサルタントはフリーランスとして独立できる!年収相場や案件獲得方法、成功のコツとは?

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HRテックの導入や組織改革を目指す企業は多く、人事コンサルタントは将来性が高い職業と言えます。人事コンサルタントとして働く人の中には、フリーランスとして独立したいと考えている人もいるのではないでしょうか。この記事では、フリーランス人事コンサルタントの案件の獲得方法や成功のコツを解説します。

フリーランスの人事コンサルタントとは

フリーランスの人事コンサルタントとは、クライアントが抱える経営課題の解決を目的として人事領域に特化したサポートを行う職業です。コンサルティングファームなどの企業には所属せず、個人事業主として活動します。HRテックの導入や採用活動、人材育成といった幅広い分野でクライアントの問題を洗い出し、解決策の提案と実行を支援します。クライアントは民間企業や官公庁など多岐にわたり、プロジェクト単位の契約が一般的です。

フリーランス人事コンサルタントの仕事内容

フリーランスとしての独立後も、人事コンサルタントの業務は会社員の人事コンサルタントと変わりません。ここでは、代表的な仕事内容を5つ紹介します。

1. HRテックの導入支援
2. 採用活動の最適化
3. 人事制度の再構築
4. 人材育成サポート
5. 労務管理の改善

1つずつ解説します。

1.HRテックの導入支援

HRテックとは、クラウドコンピューティングやAIといった最先端の技術を駆使した人事領域向けITシステムの総称です。HRテックの活用により、人事業務の効率化が可能です。フリーランスの人事コンサルタントはクライアントの課題を分析して、最適なHRテックの選定・導入支援・従業員へのトレーニングを行います。また、導入後の効果測定と業務フローの改善による運用定着も担当します。

2.採用活動の最適化

フリーランスの人事コンサルタントは、クライアントの採用活動全般をサポートします。クライアントが求める人物像の明確化、採用ブランディングの戦略決定、採用活動におけるKPIの設定、選考過程の整理、採用Webサイトの制作・運営、面接官の教育といった業務を全面的に支援します。クライアントの採用活動を全面的に最適化することで、採用コストの削減や優秀な人材の確保を実現します。

3.人事制度の再構築

人事制度を改革する際に、客観的な視点を求めて人材コンサルタントへ依頼する事例はよくあります。フリーランスの人事コンサルタントは、「評価制度」「等級制度」「賃金制度」などの観点から現場の人事制度を見直します。新たな人事制度の定着支援や、運用状況の評価といった業務も必要です。適切な人事制度の提案により、従業員エンゲージメントの向上や適材適所への人員配置といった目標達成へと導きます。

4.人材育成サポート

フリーランスの人事コンサルタントは、人材の育成や研修を担当する場合もあります。具体的には、人材育成フローの明確化や業務に求められるスキルの洗い出し、研修内容の企画などの業務を行います。研修内容の企画では、部門や役職に応じたプログラムの提案が必須となるでしょう。たとえば、新入社員の研修、管理職のマネジメント研修、中途入社社員の早期定着研修といった多様な企画が求められます。

5.労務管理の改善

クライアントの従業員が快適に働けるための環境づくりとして、フリーランスの人事コンサルタントは労務管理の改善を行います。例として、法律やコンプライアンスを順守した就業規則の策定、福利厚生の拡充、社会保険手続きの効率化、フレックスタイム制やリモートワークへの対応を進めます。加えて、勤怠管理や給与計算などの作業に用いるHRテックの選定・導入を担当するケースもあるでしょう。

フリーランス人事コンサルタントの年収事情

フリーランス人事コンサルタントの年収について、「年収相場」と「具体的な案件例」に分けて紹介します。

年収相場

大手転職エージェントサービス「リクルートエージェント」の統計によると、人事コンサルタントの年収相場は643万円です(※1)。ただし、同サービスの求人票によるデータであるため、正社員や業務委託を含めた数値となっています。フリーランスは会社員と比較して高年収な傾向があるため、フリーランスの年収相場はさらに高いと予想できます。

具体的な案件例

フリーランス人事コンサルタントの求人案件を扱うサービスでは、次のように高単価な募集が目立っていました。

● 人事労務管理のBPRおよびシステム選定支援:月単価130万円
● サービス業界の人事制度設計支援:月単価140万円
● 素材メーカーの人事評価制度の設計支援:月単価130〜140万円

(※求人参照:THE CONSUL、フリーコンサルタント.jp)

上記の案件例は、年収換算で1,300〜1,400万円に達しています。人事コンサルタントとしての経験を積んだ人は、独立することでスピーディに年収を上げやすくなるでしょう。

※1 参照:リクルートエージェント 転職データライブラリ「人事コンサルタントの想定年収」

人事コンサルタントがフリーランスとして独立するメリット

人事コンサルタントが独立するメリットは、以下3つです。

1. 将来性が高く需要が見込める
2. キャリアパスが広がる
3. 理想の収入や働き方を実現できる

フリーランス特有の利点を詳しく見ていきましょう。

1.将来性が高く需要が見込める

人事コンサルタントは将来性が高く、フリーランスになった後も高い需要が見込めます。従来の人事・労務領域はアナログ作業が中心でしたが、業務効率化やコスト削減のためHRテックを導入する企業が増えています。さらに、労働人口の減少により、人材獲得競争で有利に立つための施策も重要になりました。多様な働き方への対応や採用ブランディングの向上など、多くの企業で人事領域の改革が必要になっています。人事コンサルタントを求める企業が多いことから、独立後も仕事が途切れるリスクは低いと言えます。

2.キャリアパスが広がる

フリーランスの人事コンサルタントは、幅広いキャリアパスが強みです。人事コンサルタントに限らず、フリーランスは多くの業界のプロジェクトに参加します。多彩な経験を積めるためスキルアップしやすく、経営コンサルタントへの転身や企業といった将来的なキャリアパスの選択肢が広がります。また、フリーランスとして活躍した後に会社員に戻る場合でも、豊富な経験を転職活動に活かせるでしょう。

3.理想の収入や働き方を実現できる

理想の実現しやすさも、フリーランスの人事コンサルタントになるメリットの1つです。フリーランスは自分のスキルや交渉次第で報酬を上げられるため、収入の上限がありません。加えて、働き方の自由度も高いです。案件によって勤務形態や稼働率が違うため、在宅勤務や週休3日といった希望する働き方にマッチする仕事を選べます。時間や場所による拘束が薄れるため、プライベートな時間を充分に確保できるようになります。

人事コンサルタントがフリーランスとして独立するデメリット

人事コンサルタントがフリーランスになる際は、次の3つのデメリットに注意が必要です。

1. 個人事業主としての業務が生じる
2. 収入が安定しないリスクがある
3. 会社員よりも社会的信用が低くなる

具体的な理由を解説します。

1.個人事業主としての業務が生じる

フリーランスの人事コンサルタントになると、個人事業主としての業務が発生します。たとえば、確定申告年金および納税、健康保険の支払い、毎月の経費精算の記帳といった作業が不可欠です。作業の負担を減らすためには、クラウド会計会計ソフトの導入や税理士への依頼が必要になります。さらに、個人事業主は福利厚生がなく、健康診断の手続きをすべて自分で行わなくてはいけません。案件を受注する際は、個人事業主としての作業に充てる時間を事前に確保しておきましょう。

2.収入が安定しないリスクがある

フリーランスとしての独立後は、継続して仕事を受注できなければ収入が不安定になります。安定して仕事を得ている状況でも、クライアントのトラブルにより支払いが滞るリスクはゼロではありません。また、独立して間もない場合、案件の獲得まで想定より時間がかかる可能性もあります。フリーランスの人事コンサルタントになる際は、一定の生活資金を貯めておくと良いでしょう。万一、仕事が途切れても、精神的な負担が少ない状況で新たな案件を探せます。

3.会社員よりも社会的信用が低くなる

安定した収入がある会社員と比べると、どうしてもフリーランスは社会的信用が低く見なされがちです。したがって、クレジットカードや住宅ローンの審査、賃貸の入居審査で不利になるリスクがあります。社会的信用を高めるためには、フリーランスの人事コンサルタント
として継続的な案件受注が必須となります。詳しくは次の章で解説しますが、フリーランスエージェントを利用することで安定した案件の獲得が可能です。

人事コンサルタントがフリーランス案件を獲得する方法

人事コンサルタントがフリーランス向けの案件を獲得する方法は、以下3つが挙げられます。

1. フリーランスエージェントで案件を紹介してもらう
2. クラウドソーシングサイトやマッチングサービスを利用する
3. SNSや人脈を活用する

それぞれの特徴を説明します。

1.フリーランスエージェントで案件を紹介してもらう

もっともスムーズな方法が、フリーランスエージェントの活用です。フリーランスエージェントとは、専任のアドバイザーがクライアントとフリーランスを仲介して案件を紹介するサービスです。希望条件やスキル・経験についてヒアリングされるため、相性の良い案件を効率的に受注できます。中間マージンは発生するものの、営業活動のほかトラブル対処や報酬交渉といったクライアントへの難しい対応も代行してもらえます。

2.クラウドソーシングサイトやマッチングサービスを利用する

クラウドソーシングサイトとは、Webサイトで案件を受発注するサービスです。多くの場合、クライアントが案件を掲載してフリーランスが応募するマッチングサービス形式で提供されています。反対に、フリーランスがスキルを掲載して、クライアントが依頼する形式もあります。インターネット上で案件の検索・応募、クライアントとのやり取りが完結する点がメリットです。一方で、フリーランスエージェントのような手厚いサポートはなく、低単価な案件が多い点に注意しましょう。

3.SNSや人脈を活用する

フリーランスの人事コンサルタントとしてSNSアカウントを開設すると、自身の認知拡大が可能です。ユーザーにとって有益な投稿を発信することで信頼性が高まり、集客につなげられます。さらに、人脈を活用して、社員時代の同僚や取引先、友人などの知り合いから案件を紹介してもらう方法もあります。クライアントから直接案件を受注するため、手数料は発生しませんが、トラブル時は自分で対応する必要があります。

人事コンサルタントがフリーランスになるために必要なスキル

人事コンサルタントがフリーランスになるためには、下記3つのスキルがあると良いでしょう。

1. 人事領域の専門知識
2. HRテックを中心とするITツールの知見
3. 広範なビジネススキル

1つずつ解説します。

1.人事領域の専門知識

当然ながら、フリーランスの人事コンサルタントにとって人事領域の専門知識は必須です。ひと口に人事領域と言っても、採用や人材育成、組織改革、人事制度、労務管理と細かく分類されます。自分の得意とする領域を極めることで、自身の強みが明確になり他のフリーランスとの差別化が可能です。さらに、専門分野を確立した上で人事領域全般の知識があれば、受注できる案件の幅が広がります。

2.HRテックを中心とするITツールの知見

人事コンサルティングでは、HRテックをはじめとしたITツールを新規導入する案件が多くあります。HRテックは、採用管理、勤怠管理、健康管理、保険手続き、タレントマネジメントのようにジャンルごとにさまざまな製品やサービスが存在します。HRテックに関する深い知見があれば、クライアントの課題の解決に適した製品やサービスの選定が可能です。

3.広範なビジネススキル

フリーランスの人事コンサルタントは、クライアントへのヒアリングや調査を通して多様な立場の人と接します。人による立場の違いを理解した上で、意見を聞き取ったり提案を通したりするためのコミュニケーション力が欠かせません。また、調査結果やデータを分析するための論理的思考力も必要です。加えて、給与や採用における個人情報を扱うことから、情報漏洩を防ぐリスクマネジメントスキルも求められます。

人事コンサルタントがフリーランスとして成功するためのコツ

人事コンサルタントがフリーランスになる際は、以下3つの成功するためのコツを参考にしてみてください。

1. 副業からスタートする
2. 複数のクライアントと取引する
3. 能力の証明となる資格を取得する

具体的なポイントを見ていきましょう。

1.副業からスタートする

いきなりフリーランスとして独立するのではなく、会社員として働きつつ副業案件から始めましょう。副業として実績を積んでおくことで、独立直後の案件探しで苦労しづらくなります。さらに、個人で人事コンサルティングに挑戦する経験を重ねれば、フリーランスとしての活動スタイルに慣れる機会を得られます。まずはクラウドソーシングサイトやフリーランスエージェントを利用して、副業向けの低稼働案件を探してみてください。

2.複数のクライアントと取引する

フリーランスの人事コンサルタントになった後は、複数のクライアントと取引しましょう。取引相手が1社のみの場合、依頼が途切れた際に収入も途絶えてしまいます。複数のクライアントと関係性を構築していれば、1社との契約が突如終了しても多大な影響はありません。また、多くのクライアントと接点を持つことで人脈が広がるため、新たな案件獲得の機会も生まれやすくなるでしょう。

3.能力の証明となる資格を取得する

人事コンサルタントとしての能力を証明できる資格があると、案件を受注しやすくなります。フリーランスの人事コンサルタント向けの資格は、次の一覧表をご覧ください。

資格名 概要
社会保険労務士 保険手続きや労務管理を行う国家資格
労働安全コンサルタント
労働衛生コンサルタント 労働上の安全または衛生の診断・指導を行う国家資格
中小企業診断士 中小企業の経営に関する専門知識を認定する国家資格
キャリアコンサルタント キャリア形成の助言や指導を行う国家資格
メンタルヘルス・マネジメント検定 労働者のメンタルヘルスに関する専門知識を認定する資格

人事コンサルタントはフリーランスとして独立できる!年収相場や案件獲得方法、成功のコツとは?まとめ

人事コンサルタントは、フリーランスとしての独立後も高い需要が期待できる職業です。HRテックの導入や採用プロセスの最適化を求める企業が多く、優れた人事コンサルタントであれば安定した収入が見込めるでしょう。フリーランスの人事コンサルタントになる際は、まずは副業案件からの挑戦がおすすめです。会社員としての収入を得ながら、フリーランスとしての実績を積み重ねられます。

フリーランスのコンサルタントはTHE CONSULへの登録がお勧め

フリーコンサルタントの登録や案件紹介を行うTHE CONSULは、フリーランスのコンサルタント経験者同士が、利用者目線で徹底的に「こんなサービスがあったらいいな」を考え抜いた、フリーランスのコンサルタント向けマッチングプラットフォームです。

現役コンサルタントがサービス提供しているため、案件の解像度を高めることができ、案件参画後のギャップを最小限に抑えることを実現しています。

また、エンドクライアント様/元請様からの案件に限定した、商流の浅さに拘り、更には他社に出回らない独占案件も豊富に取り扱いしており、登録者の報酬を最大化する仕組みが整っています。

今後フリーランスのコンサルタントとして活動してみたいという方向けに、経験者によるご相談もご用意しております。まずはお気軽にご登録ください。


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Shine Craft株式会社 代表取締役 濱口浩平
監修者
濱口浩平
Shine Craft株式会社 代表取締役
・2008年野村総合研究所入社、外資コンサルティングファームを経て、2015年よりフリーコンサルタントして活動開始。これまで、IT戦略、DX推進、新規事業策定、PMO、システム導入など幅広いプロジェクトを経験。
・2022年Shine Craftを共同創業
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