BLOG

ブログ

フリーランスSalesforceエンジニアの単価や案件・必要なスキルを紹介

ITの世界では多くのエンジニアがフリーランスとして活動をしています。フリーランスは、自由な働き方、様々なプロジェクトへの関与、そして高収入という魅力があります。

しかし、Salesforceエンジニアとしてフリーランスの活動を開始するためには、特定のスキルセットと準備が必要です。この記事では、現役フリーコンサルタントの筆者がフリーランスSalesforceエンジニアの単価や案件、必要なスキルについて考察します。

関連記事:Salesforceとは何か?何ができる?基本的な機能と活用法

フリーランスのSalesforceエンジニアが求められる背景と将来性​​

Salesforceエンジニアはビジネスの現場で重要な役割を果たしています。そしてその重要性はこれからも拡大し続けることでしょう。それがなぜなのか説明していきましょう。

クラウド技術の重要性が増すビジネス環境​

近年、企業はデータ駆動型の意思決定を行い、そのプロセスを自動化することで、より効率的なビジネス運営を実現しようとしています。その中でクラウド技術は大きな役割を果たしており、Salesforceはその中心的な存在となっています。

Salesforceは顧客関係管理(CRM)の分野で業界をリードしており、その他にも様々なビジネスアプリケーションを提供しています。これらの機能を最大限に活用し、カスタマイズすることで企業は自社のビジネスプロセスを最適化できます。そのためにはSalesforceエンジニアの技術と知識が必要不可欠となります。

Salesforceプラットフォームの進化と拡大​

SalesforceはCRMだけでなく、AIやBig Data、IoTといった最先端の技術を統合することで、企業が顧客との関係を深化させ、新たなビジネスチャンスを掴む手助けをしています。

また、Salesforceは開発者に対して多くのツールとリソースを提供しており、その開発環境は日々進化し続けています。これによりSalesforceエンジニアは常に新しい技術を学び、スキルをアップデートし続けています。この結果、Salesforceエンジニアの役割は一段と重要性を増していくでしょう。

需要に対して人材が不足​

Salesforceの導入企業は増え続けており、それに伴いSalesforceエンジニアの需要も高まっています。しかし、高度な技術力と深い知識を要求されるこの職種の人材が不足しています。そのため、Salesforceエンジニアは市場価値が高く、充実したキャリアを築くことが可能です。

フリーランスSalesforceエンジニアとは​​

Salesforceエンジニアの職務は広範で、単純にSalesforceの実装だけでなく、企業へのアドバイザリー役も果たします。企業は、「Salesforceを導入することでどのような利点が得られるのか」「どのような形態で導入するべきか」「Salesforceとは具体的に何なのか」等の疑問を抱くことが一般的です。

Salesforceエンジニアは、導入を検討する企業とのコミュニケーションを通じて、これらの疑問を解明し、導入の実施を支援します。

導入サポート​

Salesforceを導入する際、その多くの機能の中から企業にとって必要なものを選び出す必要があります。そのためには、企業の課題やSalesforceの使用目的等を詳細に理解することが不可欠です。

Salesforceの導入が完了したらそれで終わり、というわけではなく、設定やテストのサポートも実施します。クライアントの業務を改善するためにSalesforceを導入することから、システムだけでなく、クライアントの業務内容についても理解する必要があります。

例えば、クライアントに対してSalesforceの機能を説明し、その企業の担当者に判断を委ねるよりも、企業の担当者から業務改善の要望をヒアリングした上で、Salesforceエンジニア自身が適切な対策を講じることが求められます。

クライアントがSalesforceについて理解を深めることは確かに重要ですが、クライアントのニーズに応じて、できるだけ導入の負担を軽減することで、Salesforceエンジニアとしての評価を高めることができます。

開発・機能追加​

もしクライアントが必要とする機能がSalesforceに標準装備されていない場合、Salesforce特有のプログラミング言語を用いて機能を開発します。また、不必要な機能の削除も、コスト削減に貢献するため重要です。

さらに、導入の際には、既存の機能をクライアント企業に合わせてカスタマイズすることもあります。Salesforceの強みの一つはその高い拡張性ですが、大規模なカスタマイズを行うにはプログラミングスキルが必要となります。

また、必要に応じて、Salesforce以外のシステムとの連携作業も行うことがあります。既に企業が別のシステムを導入している場合、新たに導入するSalesforceと連携させて利便性を向上させることが求められます。

このような場合、既存のシステムとの統合をスムーズに行うスキルが必要です。Salesforceに追加したい機能がある場合、プログラミングで実装するよりも他のシステムと連携させる方が効率的な場合もあります。

運用・改善提案​

Salesforceエンジニアの仕事は、「導入が完了したら終わり」というわけではありません。システムが運用を開始した後も、トラブル対応は必要となります。Salesforceを導入後に、クライアントが求める要件とのギャップが見つかった場合もエンジニアの対応が求められます。

また、Salesforce導入後、システムの稼働状況を分析し、より効果的な利用のための改善策を提案します。ビジネス環境に対応した適切なアドバイスが必要となり、これもコンサルタントとしての役割となります。

保守・点検​

Salesforceエンジニアとしては、企業がSalesforceを導入後、トラブルを未然に防ぐために、適切なメンテナンスが重要となります。

Salesforceは、システムの性質上、企業が長期間使用しているとデータが蓄積され、時にはパフォーマンスの低下を招くこともあります。そのため、パフォーマンスが低下しないように、定期的なメンテナンスが必要です。

また、Salesforceは頻繁にアップデートが行われるため、それらの変更に対応する必要もあります。これらのアップデートがシステムにどのような影響を及ぼすかを確認し、必要であれば対策を講じることが求められます。これは、システムが常に最新の状態を保つために重要な役割を果たします。

フリーランスSalesforceエンジニアの単価と案件例

フリーランスSalesforceエンジニアの単価と案件例について紹介します。

フリーランスSalesforceエンジニアの単価

日本におけるフリーランスのSalesforceエンジニアの単価は、Salesforceの特定のモジュールやツールに関する専門知識、過去のプロジェクトでの実績と経験、プロジェクトの期間と複雑さで大きく変動します。

月額40~100万円程度が一般的ですが、高度な専門性や経験を持つエンジニアは、それ以上の単価となることもあります。

フリーランスSalesforceエンジニアの案件例​

フリーランスのSalesforceエンジニアには、カスタマイズ開発、データ移行と統合、保守・運用サポート、導入コンサルティングなど様々な案件があります。

  • ApexやVisualforceの開発、Lightningコンポーネントのカスタマイズ開発
  • 他システムからのデータ移行や、Salesforceと他システムのデータ統合
  • システムメンテナンス、ユーザーサポート、アップデートの適用などの保守・運用サポート
  • 新規導入やシステム改善のための戦略立案と実装

これらの案件は、技術的スキルと共にプロジェクト管理や顧客コミュニケーション能力が求められます。

フリーランスSalesforceエンジニアの必要なスキル​​

Salesforceエンジニアとして成功するために必要なスキルの一部を見ていきましょう。

プログラミング言語への理解​

Salesforceエンジニアとして、あなたが取り組む主な仕事はSalesforceを企業の業務に合わせてカスタマイズし、既存のシステムとの統合を行うことです。そのためには下記のプログラミングスキルが不可欠です。

  • Apex: Salesforce固有のプログラミング言語で、Salesforce.comが提供しています。この言語の理解はSalesforceエンジニアにとって重要です。
  • Java: Apexと似た構造を持つJavaは、広範囲にわたり用いられている言語で、Apexに精通していない開発者にとっては、Apexへの手がかりとなります。
  • C#: C#は、サーバーサイドプログラミングとデータベース操作に広く用いられる言語です。C#の知識は、Apexの理解を深め、Salesforceとの連携を強化するのに役立ちます。

実務経験​

ただ、Salesforceの知識を持つだけではなく、Apexを使って実際にSalesforceの開発に関与した経験を持つことが、Salesforceエンジニアとしてのキャリアにとってアドバンテージとなります。実際の開発経験は、知識以上に評価され、より効果的に現場で活用することができます。現場経験を得るためには、できるだけ早くプロジェクトに関与し、実務経験を積むことが推奨されます。

優れたコミュニケーション能力​

Salesforceエンジニアの仕事には、クライアントとのコミュニケーションが含まれます。そのため、エンジニアは自身のテクニカルなスキルを活かしつつ、クライアントのニーズを理解し、それに対応する機能を実装するための高いコミュニケーション能力を持つ必要があります。ただ話を聞くだけではなく、クライアントの隠れたニーズを見つけ出し、それに対するソリューションを提案する能力も求められます。

これらのスキルを磨くことで、あなたはSalesforceエンジニアとしてのキャリアアップを図ることができます。

フリーランスSalesforceエンジニアにおすすめの資格​​

Salesforceエンジニアとして活動する場合、基本的な知識や開発経験だけでなく、関連資格を取得することをおすすめします。以下の資格などが参考になります。

Salesforce Certified Administrator​

Salesforceの基本機能と機能性に関する包括的な知識が求められる資格です。ユーザインターフェースのカスタマイズ、セキュリティとアクセスの設定、標準オブジェクトの管理など、Salesforce管理の基本的な側面をカバーします。

Salesforce Certified Advanced Administrator​

Salesforce Certified Administratorをさらに進化させた資格で、組織全体の設定やプロセスオートメーション、ビジュアルレポートなど、より高度な管理技術に焦点を当てています。

Salesforce Certified Platform Developer I & II​

Salesforceのカスタムアプリケーション開発に関する深い理解が求められます。ApexとVisualforceの使用法、データモデリング、管理、そして共有ロジックの全体的な理解が必要とされます。

Salesforce Certified Application Architect or System Architect​

Salesforceのプラットフォーム上でソリューションを設計・実装できるスキルを証明する資格です。複雑なビジネス要件を満たすための戦略的な設計や、Salesforceの最適な使用方法を理解していることが求められます。

Salesforce Certified Technical Architect (CTA)​

Salesforce認定資格の中でも最も高度なもので、全体的なビジネス要件とテクニカル要件を統合し、エンタープライズレベルのソリューションを提供するスキルを証明します。

関連記事:フリーランスのコンサルタントは資格が必要?独立時に有利になる4つの資格を解説

フリーランスのSalesforceエンジニアに必要なスキル​

フリーランスとして成功するためには、Salesforceの専門知識だけでなく、ビジネススキルも必要です。具体的にどのようなスキルが必要となるか見ていきましょう。

ビジネススキルの習得​

フリーランスとして成功するためには、業界特有の技術的なスキルだけでなく、基本的なビジネススキルも必要です。これにはマーケティング、契約交渉、財務管理、時間管理などが含まれます。これらのスキルは、新しいクライアントを獲得し、日々の業務を効率的に管理するために必要です。

継続的な学習​

テクノロジーは絶えず進化しています。Salesforceエンジニアとしてのスキルを磨き続けることが、フリーランスとしての成功に導く重要な要素です。これには新しい機能やツールの学習、ベストプラクティスの研究と実践、そしてSalesforce自体の変化への迅速な対応が含まれます。

高い自己管理能力​

フリーランスは、時間や場所などの働き方の自由度は高い一方、高い自己管理能力が求められます。自分を律し、誠実さを貫き、時間を適切に管理し、約束を守ることは、クライアントの期待を超える結果に結びつける大事な要素です。

高い適応能力​

市場のニーズ、テクノロジーのトレンド、クライアントの要求は常に変化します。そのため、フリーランスとして成功するためには、これらの変化に迅速に適応することが必要です。

これらの要素を探求し続けることが、フリーランスのSalesforceエンジニアとしての成功の鍵となります。自身のスキルを磨き、業界のトレンドを把握し、ビジネススキルを磨くことで、フリーランスとしてのキャリアを構築し、成功に結び付けることができます。

関連記事:女性のフリーランスってどうなの?女性にフリーランスをおすすめする理由とは?そのメリットは?

関連記事:フリーランスのメールアドレスは作った方がいい?事業用メールアドレスのメリットと作り方を解説

関連記事:フリーランスの案件探し11選、紹介が途切れない方法

フリーランスのSalesforceエンジニアとして十分活躍は可能​​

フリーランスのSalesforceエンジニアとして成功するためには、技術的なスキルだけでなく、ビジネススキルも必要です。マーケティング、そして最新のSalesforceの開発とトレンドを追い続ける能力は、持続可能なフリーランスのキャリアを築くための鍵となります。

また、進行中のプロジェクトを管理し、期限を厳守し、クライアントとの良好な関係を維持することも重要です。フリーランスのSalesforceエンジニアとしての成功は、あなたの技術的な能力だけでなく、あなたがどのようにビジネススキルを磨き、クライアントと関わるかに大きく依存します。

Salesforceエンジニアとしてのフリーランスのキャリアは報酬が大きい一方で、そのチャレンジもまた大きいです。しかし、適切なスキルと準備、そして継続的に学習する姿勢があれば、フリーランスのSalesforceエンジニアとして成功することは十分可能です。あなたのスキルと情熱を活かして、このエキサイティングなキャリアパスを探求してみてください。

フリーランスのコンサルタントはTHE CONSULへの登録がお勧め​

フリーコンサルタントの登録や案件紹介を行うTHE CONSULは、フリーランスのコンサルタント経験者同士が、利用者目線で徹底的に「こんなサービスがあったらいいな」を考え抜いた、フリーランスのコンサルタント向けマッチングプラットフォームです。

現役コンサルタントがサービス提供しているため、案件の解像度を高めることができ、案件参画後のギャップを最小限に抑えることを実現しています。

また、エンドクライアント様/元請様からの案件に限定した、商流の浅さに拘り、更には他社に出回らない独占案件も豊富に取り扱いしており、登録者の報酬を最大化する仕組みが整っています。

今後フリーランスのコンサルタントとして活動してみたいという方向けに、経験者によるご相談もご用意しております。まずはお気軽にご登録ください。

この記事をシェアする:
Shine Craft株式会社 代表取締役 濱口浩平
監修者
濱口浩平
Shine Craft株式会社 代表取締役
・2008年野村総合研究所入社、外資コンサルティングファームを経て、2015年よりフリーコンサルタントして活動開始。これまで、IT戦略、DX推進、新規事業策定、PMO、システム導入など幅広いプロジェクトを経験。
・2022年Shine Craftを共同創業
記事一覧へ戻る

CONTACT

お問い合わせ

当社には現役フリーコンサルタントが複数名在籍。
今後コンサルタントとして独立をお考えの方、キャリア形成にお悩みの方からのご相談もお受けしておりますので、
お気軽にお問い合わせください。

無料コンサル登録はこちら