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フリーランスコンサルタントの独立準備は何が必要?貯金は?年収は?

フリーランスコンサルタントが独立前に磨くべきこと

今回は、フリーコンサルタントとして独立を考えられている方向けに、独立前にやっておいた方がいいことを、当社登録のフリーコンサルタントの方々のご意見を踏まえ、纏めてみました。

まず初めに、スキル面で、フリーコンサルタントが独立前にやっておいた方がいいことをご紹介します。スキル面は、仕事の獲得や、継続的に案件につながる重要な部分なので、しっかりと磨いておくようにしましょう。

自分の得意分野を見つけ、それを育てていく​

コンサルタントといっても、経営戦略から人事、会計、マーケティング、IT戦略、PMO、業務改善と多岐に渡ります。

フリーコンサルタントはなんでもやるイメージがあるかもしれませんが、仕事を獲得するためには、この領域は誰にも負けないという、スキルや専門性を磨いておくことが大切になります。

そのため、企業に所属しているうちに、顧客やPJメンバから評価される強みを見つけ、それを磨いていくとよいでしょう。

イメージとしては、「PMOとして十分経験を積んでいる」「IT戦略なら誰にも負けない」といった具合となります。

関連記事:PMOに必要なスキルセットとは?職種別の業務内容や向いている人、おすすめの資格を解説

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人脈を増やしておく​

会社員時代は、待っていても仕事にアサインされて、仕事がないということは起きません。ですが、フリーコンサルタントになると、自分で仕事を探さなければなりません。そこで求められるのが、人脈です。

フリーランス白書2022では、仕事の受注について、「人脈からの受注」、「過去・現在の受注先」と答えた人が3割を超えております。普段から仕事に繋がる人脈の形成や、現在あるいは過去のクライアントから仮に独立した際に、仕事が貰えるような関係性構築をしておくとよいでしょう。

もし、人脈が不足していると感じられている方は、コンサルタント向けの講演会やセミナーや、yentaなどのビジネスマッチングサービスを使ってみるのをお勧めします。

一番いいのは、エンドユーザーの決裁権限者と繋がりをもつことですが、なかなかハードルが高い部分もあります。フリーコンサルタントの方と繋がりをもっておくことで、その方から仕事をご紹介してもらえるケースも出てきます。

ただ実は、人脈がなくても独立できます。フリーコンサルタント向けのエージェントが世の中に沢山あり、そこに登録しておけば、案件を紹介してもらえるので、仕事に困ることはありません。1点デメリットとしては、手数料を20%程度とられるので、営業の手間と天秤に、検討してみるのも良いかと思います。

関連記事:フリーランスの案件探し11選、紹介が途切れない方法

転職や副業をしておく​

これまで1つの会社にしか勤めたことがない方は、転職を1度経験しておくことをお勧めします。理由としては、仕事の基準は会社によって大きく異なるからです。

資料の見栄えを非常に要求するクライアント、資料の見栄えよりスピードを重視するクライアント、ふわっとした戦略を描くだけでなく実行性のある提案を求めるクライアント、求められる基準はマチマチです。

転職しなくても、副業として、やってみるという方法もあります。昨今、マネージャーロールとして20%程度での案件参画、大企業のノウハウを求める地方企業でのスポットコンサルなど、低稼働な案件も増えているため、副業として、様々な基準に触れることも可能です。

フリーコンサルタントとして、いろんな会社と付き合う中で、自分が持っている基準と大きくGapがある時に、フリーコンサルタントを続けていくことが困難に感じるシチュエーションも出てくる可能性があります。

そのGapを減らすために、様々な基準に触れる意味で、転職あるいは副業を経験しておくことをお勧めします。

関連記事:コンサルタントの副業の始め方とおすすめの副業サイト

ドキュメンテーション能力を高める​

コンサルタントの唯一の成果物は、ドキュメントですので、会社員のうちから、PowerPointやExcelのドキュメンテーション能力を身に着けておくことが必要です。

また、コロナ禍でリモートでのワーキングスタイルが一般化される中で、ドキュメンテーションの重要性は増しています。

新たに参画する案件では、参画して間もない間は、仕事ができるかどうか、クライアントから色眼鏡で見られているものです。ドキュメンテーション能力が高いと、クライアントに一瞬で認めてもらうこともできます。

また、スピーディな資料作成は、仕事の効率を高めますし、何よりも自分を守るための武器となります。

少なくとも、会社員時代のうちに、ドキュメンテーション能力を社内外から評価される程度まで引き上げておくとよいでしょう。そのために、見本となる同僚のドキュメンテーションを真似したり、積極的にドキュメントを作成しておくとよいでしょう。

コミュニケーション能力を高める​

自分の考えや思考を、いかにお客さんに上手く伝えるかのコミュニケーション能力は、お客さんから信頼を勝ち取ることができ、仕事をする上で、大事であることは言うまでもありません。どれだけ良い考えや思考があったとしても、それを上手く伝えられないのでは意味がありません。

会社員の間は、上司や会社自体がフォローしてくれるケースもありますが、フリーコンサルタントとなると、そうはいきません。

また、クライアントによっては、結論を求めたがる人、複数の選択肢を提示して議論したい人、右脳的な発想をされる人など、論理性が様々です。多くの社員やクライアントと触れ、どんなパターンの相手でも、円滑にコミュニケーションを図れるように、コミュニケーション能力を培っていくとよいでしょう。

健康知識を身に着ける​

フリーコンサルタントは、基本的には、有給もなく、病気になった際に代替要員も立てられないことから、心身ともに健康であることが求められます。

食事の知識をつけ体に悪いものを食べないようにしたり、アルコールを飲み過ぎないこと、適度な運動、十分な睡眠、規則正しい生活を心掛けることが必要です。

そのためのお勧めは、パーソナルトレーナーをつけることです。適度な運動を確保できることに加え、食事の知識なども教えてもらえるため、一石二鳥ですし、健康への意識が高まります。

肉体的な健康に加えて、精神的な健康も保つことが必要です。ゴルフなどの趣味、友人との食事など、自分なりのストレス発散方法を身に着けておくとよいでしょう。また、掃除など、仕事に一見関係ないことも、心の安定に繋がったりするようです。

フリーランスコンサルタントが独立前にやっておくべきこと​

次に、必要な手続き系を纏めてみました。独立後に、あーすれば良かったと後悔しないように、また、独立後にスムーズに活動し始めるためにも、こちらを参考に、対応してみることをお勧めします。

クライアントを引き継げないか会社側と交渉​

コンサルタントは個で評価される側面が大きく、クライアントと仕事をする中で、○○さんが独立したら直接契約したいと言われることがあります。ですが、それを許すと、独立する人が後を絶たないので、一般的に、所属する企業はそのようなことをNGとしています。ただ、○○さんが独立して、クライアントから離れてしまうと、困るのはクライアントとなりますので、条件付きでOKとしてくれる可能性もありますので、会社と交渉してみるとよいでしょう。

クレジットカード作成やローン・引越し​

一般的に、フリーコンサルタントになると、社会的な信用が低下してしまうので、クレジットカードが作れない、引っ越しができないといったことが発生します。

そのため、社会的信用が高い会社員のうちに、クレジットカードを持たれていない場合はクレジットカードの作成を、引越しをそろそろ考えている人は、引越しをしておくとよいでしょう。

また、不動産投資をお考えの方や、車をローンで買おうとしてる人も、フリーコンサルタントになると、なかなか難しくなってきますので、会社員時代に行っておくとよいでしょう。

経理事務や確定申告の理解​

会社員の場合、税金関連を会社がすべてやってくれますが、フリーコンサルタントになると、全ての手続きを自分でやらないといけません。

一番重要なのが、確定申告で、こちらを適切に行わなかった場合、延滞税や無申告加算税などを課せられることとなりますので、どのような書類・手続きが必要で、どのタイミングで実施するかを事前に把握しておく必要があります。

また、確定申告にあたって、どこまでが経費になるのか等の、経費申請上のルールもしっかり押さえておく必要がありますので、フリーコンサルタントの税金関連についてWebで調べるか、書籍を購入して理解しておくことをお勧めします。

関連記事:フリーランスのコンサルタント向けマッチングエージェントはどのようなサービス?

関連記事:フリーランスのおすすめ銀行口座5選を比較解説!事業用口座のメリットや選び方とは

結婚相手・家族から理解を得る​

フリーコンサルタントになると、収入は増えるかもしれませんが、ローンを組めなくなったり、会社員のように仕事を休めなくなるなど、ライフスタイルは大きく変化します。

そのため、今後結婚を控えている方はパートナーの方、既に結婚されている方は夫・妻に、しっかり相談し、理解を得ておくことが求められます。

相談相手から、フリーコンサルタントになるなら、結婚しない、離婚すると言われるような状況では、正直うまくいくものも、うまくいきません。また、独立後に話して、万が一取り返しのつかない状況になった時に、後悔しても意味がありません。

フリーコンサルタントになることで、将来描いていた生活プランに変更が生じるようでしたら、事前に擦り合わせして、解消しておくとよいでしょう。

独立資金を貯める​

フリーコンサルタントとして独立する前に、生活費の半年分程度を貯めておくと安心です。

請求は月末締め翌月末払いが一般的ですので、独立してから、収入が入ってくるまで、少なくても2カ月以上時間を要します。また、参画している案件が終了し、次の案件が開始されるまで期間が空くこともあります。万が一に備えて蓄えがあると安心です。

最近では、請求書を買い取ってくれる『FREENANCE』というサービスや、エージェントを利用する場合、即日払いを掲げているところもありますので、場合によっては利用を検討してみるのもよいでしょう。

独立後の計画を立てる​

独立して間もないうちは、特に日々の仕事に集中しないといけない状況のため、将来的な計画を立てる時間がなかなか取れないものです。そのため、フリーコンサルタントとして独立する前に、独立後、どのような形でやっていくかを計画しておくとよいでしょう。

顧客をどう獲得して、毎月どの程度の売上を獲得していくか。最初は個人事業主で開始する場合、どのタイミングで法人化するか等、いわゆる事業計画を立てることを推奨します。

しっかり計画を立てて進めることで、計画を立てない場合と比べると、見違えるほど成果に差が付くことが多いです。

フリーランスコンサルタントは独立前に保険や年金を知っておくべし​

フリーコンサルタントになると、健康保険や雇用保険、年金など、会社員時代と大きく異なります。また、選択肢も幅広いため、独立する前に知識をしっかりつけておくことが求められます。

健康保険の知識をつける​

フリーコンサルタントになると、加入できる保険の選択肢は大きく3つあります。

選択肢① 国民健康保険への加入

選択肢② 会社員時代の健康保険を任意継続

選択肢③ フリーランス向け保険の加入

大半の人は選択肢①の国民健康保険への加入を行っております。医療機関の受診時での支払い金額には大差はありませんが、月々の支払額は、会社員時代と比べると多くなってしまうケースがほとんどです。

選択肢②については、配偶者の年収が130万円未満など、いくつか条件があります。また、会社員時代は半額会社が負担してくれますが、フリーコンサルタントとなると全額負担が必要となります。更には、2年までしか加入できない等、様々な制約がございます。

最近では、『みん社保』などフリーランス向けに提供されている社会保険があります。加入条件もあるため、興味がある方は一度調べてみるとよいでしょう。

雇用保険の知識をつける​

令和3年9月より、フリーランス人材の雇用保険への加入が認められるようになりました。フリーコンサルタントの場合、労働中のケガや事故などの労災というのは、あまり必要性がないかもしれないですが、移動中の事故などの可能性もありますので、雇用保険への加入を検討してみるのもよいでしょう。

最近では、健康保険同様に、フリーランス向けの民間保険も充実してきていますので、興味がある方は一度調べてみるとよいでしょう。

年金の知識をつける​

フリーコンサルタントは、会社員が入る厚生年金を継続することができません。そのため、国民年金基金への加入が必要となります。年金額に不安がある場合は、確定拠出年金であるiDeCOや、小規模企業共済で年金額に上乗せすることができますので、加入を検討してみるとよいでしょう。

フリーランスコンサルタントで仕事を探すならTHE CONSULへの登録がお勧め

フリーコンサルタントの登録や案件紹介を行うTHE CONSULは、フリーランスのコンサルタント経験者同士が、利用者目線で徹底的に「こんなサービスがあったらいいな」を考え抜いた、フリーランスのコンサルタント向けマッチングプラットフォームです。

現役コンサルタントがサービス提供しているため、案件の解像度を高めることができ、案件参画後のギャップを最小限に抑えることを実現しています。

また、エンドクライアント様/元請様からの案件に限定した、商流の浅さに拘り、更には他社に出回らない独占案件も豊富に取り扱いしており、登録者の報酬を最大化する仕組みが整っています。

今後フリーランスのコンサルタントとして活動してみたいという方向けに、経験者によるご相談もご用意しております。まずはお気軽にご登録ください。

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Shine Craft株式会社 代表取締役 濱口浩平
監修者
濱口浩平
Shine Craft株式会社 代表取締役
・2008年野村総合研究所入社、外資コンサルティングファームを経て、2015年よりフリーコンサルタントして活動開始。これまで、IT戦略、DX推進、新規事業策定、PMO、システム導入など幅広いプロジェクトを経験。
・2022年Shine Craftを共同創業
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